アロマテラピーとの出会い〜講師となった15年間の軌跡
植物療法との出会いは「初級ハーブインストラクター養成講座」を受講したのがはじまりでした。
カリキュラムは、ハーブを育てる・食す・クラフト作りなど。その中に、精油で化粧水を作る時間がありました。初めて精油(エッセンシャルオイル)と出会った時の衝撃は今でも鮮明に覚えています。
何なんだ!この瓶の中に入っている香りの液体は!もっとアロマテラピーの事を知りたい!
その時、AAJ(AEAJの前身)でアロマテラピー検定がある事を知り独学で受験。合格したものの、まだ上にはたくさん知らない事がありそう!知りたい!
直ぐにインストラクター検定を目指す事に動き。1年間でアドバイザー→インストラクターを取得しました。
紆余曲折がありましたが、2005年某認定校の講師としてデビューしました。
有難い事に新米講師の私に、アドバイザー養成講座を受け持たせて下さり。更に、インストラクター養成講座の打診を頂きました。
これは…責任重大だ!
「インストラクター養成講座担当講師なら、アロマセラピスト資格取得しておかないと!」正直、アロマセラピストになろうと思って無かったので戸惑いもありました。
しかし、自分が学ぶ時。どんな講師に教わりたいか?それで心は決まりました。
子育て中の通学と勉強、実技の練習、カルテ作成は目眩がしそうでしたが。アロマセラピストになって良かった!資格取得以上に、誰かの癒しの担い手に自分がなれた事は今まで味わったことのない喜びでした。
それまで化学や解剖生理学など縁の無かった私が養成講座をするには、他の人の何倍も勉強をしなければ出来ない!
精油の化学は…5人の先生に習いました。各々の参考にしたい教え方と、私の講師としての拘りと絡めて構築しました。
更に、主人が化学のスペシャリストであった事で、些細な疑問にすぐ答えてもらえる環境はラッキーでした。
解剖生理学は、英国IFAカリキュラム・医師による解剖生理学65時間講座で学び直し、英国IEB解剖生理学ディプロマを取得。
心理とアロマ(サイコアロマテラピー)は、サロンメニューとしてもニーズがありました。
人それぞれ、個性があり体調や心模様で香りの嗜好が変わる!嗅覚の本質を体現しました。
ここが到着点だとは言いませんが。アロマテラピーの上位資格養成講座の講師としては準備は整ったと思えました。
以前は、テキストは講師手作り。これは本当に大変でした。しっかりとした資料なら生徒さんの理解度が増し、教える方も楽なので。無我夢中で作りました。
公式テキストも出たし。ホッと出来るかな?となったタイミングで。精油に関する捉え方が問題提起される様になりました。
「精油って飲めるの?」「原液を皮膚に垂らしてトリートメントして大丈夫なの?」
それらを答えるには、精油の薬理的な観点を深く学ぶべきだと感じ。
メディカルアロマテラピー(NARD JAPAN)アロマ・インストラクター取得しました。精油の単一成分まで、かなり深く勉強できた事は良かったです。
ホリスティックとメディカル両極のアロマテラピーを把握した事で幅広く語れる様になりました。
それと並行して国産精油の資格取得。精油各論は100種以上学んだ中で。
AEAJカリキュラムの30種精油を説明する時、余談という生の知識を生徒さんに話せる様になりました。
2015年、開腹手術の際。術後のリスクも考えられ現状に戻れなくなるかもしれない…。そこで自宅でもアロマテラピー資格養成講座が出来る様にAEAJの認定教室になりました。
NARDのアロマテラピーベーシック講座は、ホリスティックで学んだ方が、メディカル的な精油選択を学びたいとニーズがあります。
変わらず外部認定校でも、全ての資格養成講座を担当しています。
自宅スクール&サロンでは、外部認定校では出来ない講座、マンツーマンなど。今までの学んだ事をアウトプットする場が持てる事は嬉しかったです。
そして、前から感じていた。
精油の化学拒否症のインストラクター・アロマセラピストの方々。苦手意識が強くて可哀想に…。
それは、覚えが悪いとかでは無いんだよ!
覚え方にコツがあるんだよ。
そう一人一人に伝えたかった。
長年の夢だった「分かると面白い精油の化学講座〜精油の化学が分かると精油と仲良くなれます〜」が開講に至り、受講された方には大変好評を頂きました。
精油の含有成分表を見るのが面白くなる!精油選択がしやすくなる!それが精油の安全性を知る事につながる。
最近は、出先で精油工場の見学に行ったり。自宅でも蒸留機で芳香蒸留水・精油を抽出しています。一滴一滴が愛おしく。私達人間は、植物の大切な命の元をお裾分けして頂いているのだと体現させられます。それを、どんな授業でも伝えます。
資格取得して終わりでは無く、それらを糧に自らアロマテラピーを楽しみ。周りの方にアドバイス、トリートメントが出来る。植物への感謝と畏敬の念で精油を使える方が増える事を願って。
今後もインストラクターを続けます。
心身の健康と魂レベルの向上が合い重なって、本当の健康だと思います。植物療法、音楽、などを術に。ホリスティックヘルスを綴ってまいります。