天使のはしごと光で母を見送る
母が亡くなり、見送ってまいりました、
施設で冷たくなった母と面会し、
いろいろと手続きをした後に、
車で移動中、不思議な体験をしました。
雨が降った後に、
天使のはしごといわれる、雲と光の美しさに見とれていました。
まるで母を祝福して天に送ってくれているようだなと感じました。
そのうち、雲の一角をみて、私は固まってしまいました。
そこに、くっきりと、光の十字架を見たのです。
その光を見て、自分は何もできなくていいんだ、
無力でいいんだ、と思いました。
母の魂は救われたのだろうか、
肉体に執着していないだろうか、あれこれ考えていたのです。
神様に母の魂を救ってほしいと祈っていたのですが、
その光を見て、私が救われました。
誰もが死を悲しいものだと思っているのかもしれません。
しかし、私はその光の十字架をみてから、一気に元気が出てきました。
母は重い肉体を脱ぎ捨て、魂は自由になったんだ。
良かった!
光の方に行ったんだ!
嬉しさが込み上げてきました。
ご愁傷さまです、と神妙な顔で誰もが言ってくださいます。
私は笑顔でお礼を申し上げます。