人と比較して落ち込んでしまう時
最近、誰かと自分を比較して(されて)、
落ち込んでしまったことはありませんか?
私には可愛い妹がいますので、
小さい頃は常に比較されました。
「妹は可愛いのにねー」といつも言われて
悩んだ時期がありました。
自分より恵まれた人なんて、
この世の中にいくらでもいます。
自分より辛い思いをしている人も、
いくらでもいるでしょう。
分かっているのに…
比較してしまうのはなぜでしょう?
「人並み」の呪縛
私たちは、常に周囲を気にしながら生活しています。
学校の成績、受験、会社の面接、評価、収入…
家族・友人との交流の中で比較を繰り返し、
その中での「自分の位置」を何となく学んでいきます。
無人島で暮らさない限り、この比較は避けられません。
仕事も順調、愛嬌もある人が
「私が人並みだったら…」
「普通に幸せになりたい…」
と、自分をとても卑下した話し方をされると
ずっと比較され続けたのかな、と思います。
子供の頃から親御さんや周囲に
「あの子は可愛いのに」「また1位逃したね」
などと比較されて、劣等感を覚え続ければ
その感覚を忘れることは難しいでしょう。
「人並み」―― とっても曖昧な言葉。
人によって、グループによって基準も違います。
なのに、無意識に自分を「人並み以下」と
決めつけている人が、意外と多いのです。
グループ内の比較
それぞれの社会やグループ、家庭内に
独自の基準が存在しますね。
その基準を使って、それぞれが比較し合い
自分の位置を探ったりします。
「あの人は仕事後の付き合いがいいのに」
「〇〇さんは手伝ってくれましたよ」
「××さんは部長に昇進したんだって」
「お兄ちゃんは合格したのに」
・・・
そして、比較の結果「格下」と判断された人は
明らかに扱いが悪くなったりして。
これがいじめに繋がったりもします。
でも、そのグループの中にいる必要があるから
甘んじてその扱いを受け入れるのでしょう。
そのうちに、「私は人並みじゃないから」と
自分を卑下することに慣れてしまうのかも知れません。
SNS内の比較
SNSが浸透した今、フォロワー数や「いいね」の数でも
比較されることが増えました。
SNS内での存在が、本当の自分の価値を
決めてしまうように感じるのでしょう、
「フォロワーが増えなくて、自分の価値を
感じられない」という様なご相談も増えましたね。
もっとフォロワーを得ようとして、
借金して洋服やブランド品を買い
きらびやかな写真をアップする…なんて話も。
SNSに並ぶ美しい写真や映像は、完成品です。
日々のほとんどはそれを仕上げるための準備で、
コツコツと地道な作業をしているんじゃないかな。
SNSには映らない、大変な労力ですよ。
そこまでしてフォロワーを増やして、
その先には何があるのでしょう。
お仕事につながる場合もあると思いますが、
そこまで労力をかけ、一喜一憂する必要は
ないのかなと思います。
SNSはあなたの価値を決めるものではありません。
から。
現在と過去の自分を比較しましょう
人は誰しも平等です。
誰かの物差しに当てはまらないからと言って
人として劣る訳ではありません。
仕事や学校、地域の関係で、そのグループの
基準に合わせないといけないこともありますが、
そこでの比較であなたの価値は決まりません。
そのグループに合わなかった。それだけのことです。
人と比べるのではなく、過去の自分と
今の自分を比較してみましょう。
5年前でも、3年前でも、1か月前でも
何か違うところがあるはずです。
新しいレシピを覚えたり、ヨガを始めたり、
語学を勉強したり、何か資格を取ったり…
小さな目標を作って、過去の自分を
ちょっとずつ超えていきましょう。
かんたんな日記を付けましょう
その時の悩みや嬉しかったことを書いておくと、
後で見返した時、何をがんばったか、
どれだけ変化があったか分かります。
転職した。
出会いがあった。
貯金が増えた。
資格を取った。
書こうとすることで、自分の生活や
日々の出来事を意識するようになります。
毎月のプチノルマがあると良いですね。
・新しいレシピに挑戦する
・1日1㎞ウォーキングする
・新しい単語を100覚える、とか
達成したら赤線で消したり、花丸を付けたり、
自分のモチベーションが上がる工夫をしましょう。
人と比べて、自分の嫌なところが目に付いて
落ち込む生活をやめて、
自分と比べて、成長したところが目に付いて
どんどん自信がつく生活に変えていきましょう。
自分の人生、他人ではなく自分に焦点をあてましょう!