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キャラ販売が売れない!お迎えされるために挑戦・改善したこと

こんにちは。イラストレーター の青雷アルと申します!

普段はSKIMAやつなぐにてキャラ販売というものを制作・販売してます。

キャラ販売はクリエイターが出品したオリジナルキャラクターを養子縁組のような形でお迎えし、購入できるという仕組みです。

大手コミッションサイトSKIMAがキャラ販売(adopt)を導入しており、国内では最大規模となっています。

購入したキャラクターイラストはゲームに使用したり、いわゆる「うちの子」として可愛がったり、自分だけのキャラとして動画やアイコンに使用することもできるというわけです。

そんなキャラ販売を数年間行ってきた私が、自主的に挑戦・改善していったことと、その成果をご報告します。

キャラ販売を始めた頃と比べ、改善後の現在は売り上げがアップしているのは間違いないと思います。

この記事では…
・SKIMA等でキャラ販売をやってみたい人
・一度やってみたけど思うように売れない人

こういったクリエイターさんに参考にしていただける内容です。

しかし売り上げをめちゃくちゃ伸ばせる!というよりは、こうすれば見てもらいやすいのかも?という自身の成果報告に近いです。
いちクリエイターの意見であること、また参考用に既存の商品サンプルを使用させていただいていることを了承の上ご覧ください。

キャラ販売、実践とその結果!


⭕️…実践してよかったと感じたもの。今現在も取り入れているものなど
🔺…部分的によかったこと
❎…結果に出なかったと感じたこと




⭕️自分の好きなキャラに限定した

私はスーツ姿の男性キャラクターが好きなので、それだけを突き詰めて出品することにしました。
あれもこれも描くのではなく、むしろ「描かないキャラを決める」くらいに限定します。

自分なら女の子のキャラを考えるのはとても時間がかかるし、他に上手い人がいくらでもいるので積極的には増やしていません。
得意なものを増やす方がやる気も上がるし、固定ファンも増えて良いこと尽しでした!

「自分が苦なく描けるものでありつつ、誰かに刺さるキャラのジャンル」を継続的に探していくのがキャラ販売のコツです。
コツコツ知ってもらい、ファンを増やしていきましょう。

⭕️表情差分を増やした

立ち絵は特にTRPGに使用される方が多いので、様々なシーンを想定した表情がセットになっているものの方が使い勝手が良いようです。
私はいつも5〜6個以上の表情をお付けしてます。

⭕️サムネイルを綺麗にデザインした

白背景のみだったサムネイルをキャラクター性に合わせてデザインするようになりました。

シンプルが良ければこれでもOK
キャラクターに合った背景デザイン、色選び

キャラや世界観に合ったデザインをすることで画面が華やかになりますし、パッケージを用意するような感じで購買意欲にも繋がります!

ちなみに『差分◯点』みたいな文字情報は極力入れないようにしています。
購入者さんにサムネ画像をそのまま使用して紹介してもらえることがあり、こういったデザインも含めて商品なのだと実感しました。


⭕️腰までの低価格イラストを出品した

全身のイラスト以外にも、腰までの描画範囲でお安めのものを出品してみるのも良かったです。需要と効率を両立できました。

では、作業時間を減らして安ければ確実に売れるのか?というと難しいところで、結局は「好みになれば買っていただける」のが自然なのかなという印象です。


❎普遍的なキャラを出品した

「シナリオに出せるようなNPC用キャラクター」を出品すればいいのではないか?と考え制作しました。

例えば、サポートの刑事やよくいるサラリーマン、村の神主などなど…主人公ではないサブキャラ。

その結果は…全然売れませんでした。
実力が乏しいのもありますが、地味系のキャラが個人的には好きなのでショックですね…

普遍的なキャラはSKIMAのような1点モノの販売とは相性が悪いようです。
逆に考えれば、活躍させたくなるような個性的なキャラを作れば良いということです。
もちろん好き!と思ってもらえたら地味でもお迎えされます。

こういうキャラはどちらかといえばBOOTHなど複数人がダウンロード可能な場所で販売するほうが向いていそうだと思いました。


🔺アイコンを出品した

アイコンイラストを出品しました。
顔サイズでも色やモチーフをハッキリさせるなど、工夫すれば目に留まりやすくなります。

ゲーム機モチーフの女の子アイコン

しかし、2022年末ごろからSKIMAでアイコンイラストが全く売れなくなったと感じています。

これはAI生成イラストが本格的に話題になり始めた頃で、AIがあるからアイコンを購入する必要がなくなった、もしくは「AI生成物が混じっているかも」と買い手が警戒して買わなくなった為では?と予想してます。

アイコンは少ない時間で出品できるという点は良いのですが、少しずつ率が合わなくなってきているのを感じ、現在は立ち絵を中心にしている感じです。


🔺厚塗りで描いた

通常の描き方をしても思ったものと違う仕上がりになることがあり、ラフをそのまま厚塗りで完成させることもありました。

厚塗りです

結果、単純に絵柄の使い分けなのかな…?と思いました。
この描き方はレイヤー分けがほぼないので、色を変えるなどのご依頼を受けるのが難しいという問題点も。
味がある描き方なので、稀にキャラクターの雰囲気によっては取り入れてます!

⭕️⭕️出品後、X(Twitter)で宣伝した

新しいキャラクターを出品する度にXで告知しました。

続けているうちに反響があり、ここから見て購入したという方もいました。
見てもらえる環境であれば効果はとても高いです。

❎ラフを先行公開して事前購入を募集した

こちらは全く効果がありませんでした…
次回に出品する予定のキャラクターのラフのみを公開し、「希望者がいれば出品前にお渡しできる」という仕組みを敷いてみたのですが、自分の商品がそこまで短期間で競争率の高いものではないことを思い知りました。これは失敗だ…


❎GIF動画を作り表情差分を切り替えて見せるサンプルを作った

X(Twitter)での宣伝時に表情がパッパと切り替わっていくというGIF動画を出しました。
表情が移り変わる画像はアイデア面で少し反応もありましたが、これだけで直接購入に繋がっているという感覚はありませんでした。

GIF動画を作るのにも時間を取られてしまって、これなら早く新しい絵の準備をしたほうが良さそうです。


⭕️つなぐでもキャラ販売を始めた

SKIMA以外にも、つなぐというサイトでキャラ販売をスタートしました。
SKIMAの次にキャラ販売が活発なサイトで、こちらでも新作のキャラクターを出品してます。
なんといっても手数料が安い!
知名度はまだまだですが、これからもっと盛り上がってほしいです。

❎つなぐのオークション機能に出品した

昨年10月よりつなぐにてオークション機能が実装されました。
こちらはキャラクターや背景、スキルなどをオークション形式で買い取れるというものになっています。

こちらの機能を楽しみにしていたので、早速キャラクターを何度か出品してみました。
しかし先ほども言ったように自分の商品がそこまで競争率の高くなるものではないので、出品して即落札!みたいなことは残念ながらなかったです。
入札に次ぐ入札、みたいな状況はよっぽどレベルが高くがないと難しそうです。

腰を据えて販売するのが自分には合っているようでした。

🔺通常・戦闘ポーズをセットで出した

TRPGは戦闘系シナリオも多いので、そこで使えるような立ち絵をセットで出品しました。

描いてみてわかりましたが、同じキャラの通常ポーズと戦闘ポーズを用意するのはすごく時間がかかります…!(顔とか似なくなる)
ほぼ2体分なので設定価格も高くなり、売れるかどうかも運と実力次第です。

⭕️描き込み(情報量)を増やした

経験上、ペラっとしたイラストよりは描き込みのしっかりされた厚みのあるイラストの方がお迎えされやすいように感じます。
描き込み量とクオリティは比例するからです。

がむしゃらに描き込みを増やすというよりは、『効果の高い部分を重点的にクオリティアップさせる』のがポイントです。
例えば人が興味を持って注目しやすい前髪や瞳、輪郭。ここをしっかり整えつつ満足度のある仕上がりにする。
通常のイラストにもいえる『絵の優先度』のお話ですね。描くべきところはしっかり描き、抜くところは抜く。

今回は立ち絵ですし、絵柄にもよるので参考になるかわかりませんが、ここは個人的にかなり大事な部分だと思っています。




いかがでしたでしょうか。
キャラ販売を行ううえで参考になるものがあれば幸いです!
自分のアイデアでキャラを作ることが好きな人、それを形に変えてみたい人の為に経験やお役立ち情報を伝えていければと考えています。

私ももっと気に入ってもらえるようなキャラクターを作れるように頑張ります!



◆青雷アルのSKIMA

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