君と映画

誰かが作った漫才や漫談や歌や絵はその人の主義主張や精神、肉体のほんの一部でしかないんだと思うと少し悲しくなる時がある。

しかし、だからこそ作品の断片から垣間見える作者の微かなイメージと向き合う誠実さを忘れたくはない。

他人の全てを知りたいと思ってしまうこと自体がそもそも下品で、エゴに塗れているのかもしれない。現実世界でそんなことをしたら人間関係は破綻する。でも殊芸術に関してはそれを許される気がする。思いっきり感情をぶつけてもいい対象に全力で卑劣な自分を投げつけることはある種の救いで、今生きてる自分をほんの少しだけ肯定して、生きやすくしてくれる。

だから私はお笑いが好きだし、音楽が好きだし、本が好きだ。

君とお笑い
君と文学
君と音楽

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