『自堕落静養日記。九月十三日』
怠惰で変わり映えのない日日が続く。
それはとても機械的で、私の時間からなまなましさを欠損させている。どこかでなにかをあきらめる長所が、厚顔をさらす。
屁がよく出る。かなり、よい屁だ。その証拠に十中八九が屁で、屁に乗じて実は漏らしていた、という類いの屁はしばらく放っていない。
尻離れもよい。私にまとわりついてまわるという屁でもない。おとなしく、プラズマクラスターに吸い込まれていく。
ものわかりもよい。扱いにくいところもあるが、カラッとした性格の屁だ。私は湿っぽい屁にはうんざりしていた。腹下りの副作用に悩まされていた、あの忌々しい屁の際にはこうはいかなかった。もう、微に入り細に入り屁を放っていたあの日の私ではない。大胆でいいのだ。
『屁の帰還』だ。