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『土手愛』

私は土手下から眺める空が好きなようだ。
若しくは、土手そのものに惹かれているのかも知れない。私のなかの『土手愛』が堰を切ったようにあふれている。散歩をしながら「ふむふむいい土手だな」と独り言ちてしまう。
この現象は、みうらじゅん言うところの『マイブーム』なのだろうが、半分拝借して『マイウェーブ』としようか。
私の『おじ心』から発露した寄せては返す波に、私は乗りたい。

二〇二四年の私はずっと宇多田ヒカルを聴いていた。
二〇二五年の術後からはスピッツとオアシスばかり聴いている。
抗がん剤治療中は宇多田ヒカルに慰められていた。
二〇二五年の術後からはスピッツに「クズでもいいじゃないか」と励まされて、合間合間にギャラガー兄弟から「歩き出せクズ野郎め!」と尻を蹴とばされている。
そんなマイウェーブの移ろいだ。

後に来たる波は、くるり、相対性理論、サニーデイサービス、フィッシュマンズあたりだろうか。それとも、マンチェスターの腐れ兄弟から一年中尻を蹴とばされつづけるのだろうか。
それもこれも私の愛らしい『おじ心』しだいだ。

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せいのほう
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