『休薬期間中。77日の2』
とっくに午前中に到着してしまった。
宝くじを奮発して30枚も買ってしまった。まあ、外れても、能登半島地震の復興支援に使われるのならばいいか。
ところで、『がんかわいがり』は今のペースが私にとってのベストなのではないかと気づいた。例えば、6月初めから3週間を2回。そして、7月の途中から、休薬期間に入る。そして、8月の始めから3週間を2回と、繰り返してゆく。これでも『がんかわいがり』の効果があるなら、このペースで行きたい。主治医と相談しなければならない。
1日の点滴。14日間の投薬。6日の休薬。1日の点滴。14日間の投薬。6日の休薬。+その月いっぱいは休薬期間。1+14+6+1+14+6+αだ。1+14+6=21日を一月の間に消化すれば。その月の間(翌日)に次のクールに入れる。つまり、翌月の医療費の節約になる。貧乏人の私と、『腹下り』の症状か導きだしたアイデアだ。
こうすれば、2クールで36日。その月にもよるが、休薬期間を連続して約6+18日ほど取れる。この間に『腹下り』は治る。この『せいのほう式貧乏脱出がんかわいがり』が、果たして効果があるのか。そもそも6日間の休薬期間では『腹下り』は治らない。と言うことは、『がんかわいがり』を続ける間中ずっとずっと『腹下り』なのだ。これはキツい。標準治療の私の『がんかわいがり』は限界だろう。
この『せいのほう式貧乏脱出がんかわいがり』が認められれば、『がんかわいがり』の医療費は二月に一回払えば済むのだ。今のままだと、『がんかわいがり』を一回するだけで、一月の限度額に到達してしまうのだ。恐ろしい。
その代わり私の方式だと、『がんかわいがり』の効果は薄れる。が、一月分の『がんかわいがり』の医療費がうく。私はまた天秤にかけた。標準治療どおりの『がんかわいがり』を続けていくとすると、月に一度の心療内科代を含めると、一月の医療費が7万くらいするのだ。やはり、ちと、キツい。
『がんかわいがり』の医療費を一月うかせる苦肉の策だ。
まあ、残されたいのちと引き換えに編み出したぎりぎりの方策だ。これでいければ、6、8、10、12、というように。偶数月だけ『がんかわいがり』の医療費を払うことで済む。せこい。しかし、いのちをかけてもいる。すごい。とも言える。腹にやさしく、財布にやさしく、肝臓には厳しい。そんな『せいのほう式貧乏脱出がんかわいがり』を発動しようと思う。
私の文章の意味がわかるだろうか。がんになった人には上手く伝わると思う。それ以外の人に私の文章力で伝わるだろうか。この辺りの伝え方は、作家、司馬遼太郎は上手かったな。上手くかみ砕いて「ぺっ」と吐き出して、文章にする達人でもあった。