『ま夏。八月三十一日。坂の上の雲』
よい、ニュースがながれてきた。
かつてNHKで足かけ三年に渡って放送された、司馬遼太郎原作『坂の上の雲』の再放送が決まった。地上波とBS4Kの二回の再放送があるという。
放送当時、私は保存版として日立製テレビのWOOO専用のHDDカセットに録画していた。これは失敗だった。WOOOは廃盤になった。テレビの買い替えとともに、他メーカーとの互換性のなさから、テレビの寿命とともに廃棄せざるを得なくなったからだ。
今回は、ごくごく普通の互換性のあるHDDに録画保存することが出来る。
私は、再放送を何年待っていただろうか。役者に罪はあっても、作品に罪はない。役者の罪を並べ立てていれば、昔の映画なんぞは、ほとんど観ることはかなわなくなる。『映像遺産』のような捉え方が必要だ。ひろい心をもって「それはそれ、これはこれ」と分けて考える必要がある。
録画のチャンスは二回ある。どうか、災害よおこらないでくれ。
L字の災害注意のない、すっきりした画面で保存したいのだ。
抗がん剤治療の副作用の話をしよう。
八月二十三日の夕方から三種類目の抗がん剤治療に入っている。もう、一週間が過ぎた。経過を報告しよう。
毎日、鼻血がでる。上半身に発疹がでる。肌荒れ。いつもねむい。
腹下りはない、むしろ便秘気味だ。野菜ジュースを飲んで一度ゆるめにしようと思っているほどだ。が、大抵、腹下りの副作用は十日ほどではじまる。まだ、安心はできない。