『5クール。108日目』
点滴の副作用の吐き気止めの薬を半日服用するのが遅れた。この薬は私には関係ないのではないかと思ってもいた。しゃっくりはとまらないし、このくらいなら耐えられるだろうとも思っていた。が、吐き気としゃっくりの同時攻撃の威力はなかなかのパワーである事が分かった。「うぐうぐしゃっく、うぐうぐしゃっく」、がとまらない。
まったく関係ない話をしたい、突然思い出してしまった事がある。私は
、アン・ルイスの『woman』という曲が好きなのだ。しかし、アン・ルイスはもう、リタイアしているはずだ。日本という国にとっても、大切な曲だと思う。どうか、どなたかカバーをして欲しい。歌いつづけていかないと忘れ去られてしまう。女でも男でも、性差なく歌ってほしい。歌謡ロックに若干の抵抗もあるのだろうか。
この曲はバブル期の歌謡ロックの2トップだろう。2トップのもう一角は『そして僕は途方に暮れる』だ。こちらの曲はたびたび耳に入ってくるから忘れ去られる心配はないだろう。
こういった問題意識をもっているのは、私の大好きな矢野顕子だ。矢野顕子は、新旧の名曲たちが忘れ去られないように、矢野色に染めて表現している。その曲がもともと自分の曲のようであったかのように歌う。見事だ。早世してしまったレイ・ハラカミも矢野と組んだ『ヤノカミ』のおかげで忘れ去られる事もない。よかった。
こういった活動を、誠に勝手ながら椎名林檎やYUKIに期待したい。奥田民生や岸田繁や向井秀徳にも期待したい。若手の音楽家の名前がとんとうかばないのは、単に私の音楽知識が足りないからだ。
残念ながら、矢野顕子も細野晴臣も大貫妙子も老齢なのだ。この頃それを痛感している。