W-B とある清掃員の日記/4
居住部屋は3畳程の小さなの部屋で壁に折りたたみ式ベッドと本棚が貼り付けてあり、反対側にはテレビとコンロが備えられていた。
僕はベッドに腰を下ろすと考えた。
しかし出てきた答えは「行動しろ。」だった。
バカ。行動するって...何から始めりゃあ良いんだ?
率直に「“The Thing”って何ですか?」って聞くか?
いや、自滅行為だ。
大体、マッシュルームはどこから”The Thing“の情報を入手したんだ?
もしかして.............。
内通者!!!それしか考えられない!!つまり僕以外にも、このワールドブルー社内に“裏切り者”がいるのか!!
だとしたら誰だ?
僕はスマートフォンを取り出すと、マッシュルームが事前にくれた社員名簿の経歴に目を通した。
そこで一つ思い当たる人物がいた。
影橋・信夫
さよなら部の奴だ。
あのマイトンとか言う青二歳の上司でもある。
だけどコイツ、一度マッシュルームへ寝返っていたり、非人道的と世間から叩かれた多目的兵器“A1SA-2 通称愛殺文”などの開発に携わっていやがる。
僕は確信した。
コイツは何らかの部分で“The Thing”の開発に関わっていると。