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W-B とある清掃員の日記/21
アカバが喫茶店 花の扉を開けて店内に入ってきた時は僕の目がどうかしたんじゃ無いかと思ってしまった。
かつての溌剌な彼の面影は何処にもなく、くたびれた様子で僕の前に座った。
「久しぶり。」
僕はアカバにそう言うと顔色を伺った。
虚な瞳は机の真ん中を見つめて、目の下にはくまが出来ていた。長らく寝てないようだ。
まるで今にも死にそうな表情だ。
「どうした?」
僕は少し気味悪く思った。
その時僕はアカバの瞳に少しだけ生気が宿ったのが見えた。
「.............あ。久しぶり。」
まるで神経をバイオリンの弦で逆撫でしたようなカサカサの声がアカバの口から漏れた。
「お前大丈夫か?」
「大丈夫.............だと思う。」
ウエイターが注文をとりにきた。もちろんあのメガネのバイトでは無かった。
つり目でムスッとした口をした愛想のないウエイターだ。
「注文は?」
物凄いぶっきらぼうな声が僕たちに降りかかった。
「僕はコーヒーで。」
しかしアカバは何も頼まなかった。
「どうした、アカバ。悩みがあるなら聞くぜ?」
僕はウエイターが何処かに消えてからアカバに語りかけた。
するとアカバの口から衝撃の言葉が漏れた。
「................山田先輩が......僕の先輩が.....自殺した。」
気付かないうちにここにあったリンク↓
関係ないはずのストーリー。多分関係ない...。↓