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W-B とある清掃員の日記/20

どら焼きはかぶり付くと、甘い餡子と香ばしい生地のハーモニーが口の中に広がった。

居住棟に戻って夢中になってどら焼きを頬張っているとスマートフォンの着信音が鳴った。

スマホを見ると「アカバ」と言う人物からのメールが来ていた。

僕はまた驚いてしまった。
アカバ、本名朱灰・斎宮
僕の高校時代の友人だ。
彼と最後に会ったのは卒業式の時で、それからは同窓会にも顔を見せずにずっと音信不通だった。別の友人伝いに聞いた事によると彼は、
八大学の一つの天野若国立大学に合格して心理学の研究に没頭しているらしい。

「高校時代はイッキって呼んでいたけなぁ........。」
当時の事を思い出しながら僕はメールを開いた。

メールの内容は
「明日カフェで会おうぜ。」
それだけだった。

「やけに文章が素っ気ないな。」

僕のアカバのイメージは剽軽で下ネタが好きな明るい奴だった。
しかしこの文章を見ているとそんな明るさは感じられなかった。

高ニの頃に虐めによって引き篭りになった時はクラスメイトの大木と一緒に見舞いしに行った。
この大木・千日も変わり者で、有名な探偵の住み込みの助手だった。今は自身で探偵事務所を立ち上げて成功しているらしいが.....。

「どこのカフェだ?」
僕はそう返信した。

すぐに返事が返って来た。
「喫茶 花。」

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こんにちは、Seiです。
今回の話は自分の書いた物語とのコラボです😁。
カメオ出演しているキャラは怪人二十面相TLMの主人公の大木書生と謎の人物アカバです😃。
(大木書生とスパイ君って同級生?!Σ('◉⌓◉’))

怪人二十面相TLMって何?↓

追伸:知っておくとアーってなる伏線
アカバ(acaba)はスペイン語で........?
イツキは江戸時代の古典文学の中では......?



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