「はぐくもう!私たちの地大豆」第1回GO-EN活動報告
2023年6月24日 土曜日。神戸市西区にある菜園生活かぐれさんの畑の一部をお借りして、関西クラス25期の大豆畑がスタートしました。
現役生10名、青年塾関西の内尾塾頭をはじめ、OB生5名に参加いただきました。22期の井本さんは、なんと和歌山から来てくださいました。ありがとうございます。
私たちは地大豆の活動を育み広げる活動を通して、安全で美味しい野菜の栽培や食の大切さを伝えていくことをテーマにしています。
植える大豆は「津久井在来大豆」です。「大豆100粒運動を支える会」幹事 の種子島幸さんから譲り受けた大豆。まずはこの大豆を育てることにしました。
今回の作業は「堆肥耕転」と「たね蒔き」です。大豆班と調理班に分かれてそれぞれ作業を開始。大豆班は、堆肥を畑に混ぜ込んだあと大豆を蒔きます。調理班は、かぐれさんで採れた無農薬野菜を使い牛スジカレーを作ります。
大豆班は、菜園生活かぐれ 芝田さんから説明を受けました。農器具の使い方、堆肥の混ぜ方を丁寧にレクチャーいただきながら、みんなで作業をしました。
かぐれさんの畑では、家庭用の生ゴミを発酵させて作った堆肥があります。木枠に入っている堆肥で約50件分。堆肥は個人や企業から送られてきます。堆肥の水分量を均一にするために、時々天地返しをして管理をしています。
堆肥の説明が終わると農作業開始。畝立ては芝田さんの方で準備をしていただいてましたので、堆肥をまく作業からです。
堆肥を運搬用一輪車に入れ、畝まで運びます。畝に蒔いた堆肥が均等になるように、鍬を使いならしていきます。この作業を繰り返します。これが結構な重労働で、汗でびしょびしょになりながら皆黙々と作業をしていました。
表面にまいた堆肥を少し混ぜ込みます。リズムよく鍬を動かします。次に、畝に溝をつくります。畝に溝を作るのは、水捌けをよくして、発芽しやすくするため。梅雨時期で土の中の水分が多すぎると種が腐るので、乾きやすくした方が良いのだそうです。この溝作りですが、なかなか真っ直ぐにならず結構難しかったです。
大豆を蒔く際に、芝田さんから大豆についてお話がありました。
在来種は、その土地でないと適さないそうで、その土地で何度も自家採種されているのものは肥料がなくても育つようです。
今回蒔く大豆は、津久井在来大豆。津久井在来は、主に神奈川県津久井地域で育てられている在来種です。関東は関東ローム層で火山土壌のため水捌けが良いところです。関西は粘土質の土壌なので保湿力があります。土地の違いがあるので、関東の大豆が関西でうまく育つかはやってみないとわからないとのことでした。
畝の準備が整ったら、播種機を使って大豆の種を蒔いていきます。機械を押すと、カチャと音がして大豆が1〜3粒ほど落ちます。その様子が、商店街のガラガラ抽選機のようでした。
大豆を畑に蒔き終わったら、育苗ポットにも大豆を蒔きます。発芽しなかったり、枯れたりした時の予備として育てます。ポットひとつひとつに大豆を入れていき、深くまで押し込みます。あとは、たっぷり水をやります。これで大豆の準備は完了です。
大豆だけでなく野菜も、その土地で代々育ってきているものが土地の性質や気候に合っていてよいのでしょう。できるだけ地産地消を心掛けたいと思いました。
お昼のカレー作りも順調に進んでいます。カレーに使う牛すじは、大近さんからご提供いただきました。ありがとうございます。野菜は、菜園生活かぐれさんの無農薬野菜です。
畑作業がひと通り終わると、子どもたちは虫とり、カエルとりに夢中です。このような子どもたちの姿を見ると嬉しくなります。
お待ちかねの昼食。カレーと人参ジュース、またまた大近さんから頂いた ぶどうがデザートでした。大近さん感謝です!人参100%で作るジュースは、人参本来の甘さがあり、十分飲むことができました。
牛すじカレーは、お肉が柔らかく野菜もたっぷり入ってました。子どもたちも美味しそうに食べていました。畑で採れた野菜たちに感謝。お腹いっぱいいただきました。
こうして第一回GO-EN「はぐくもう!私たちの地大豆」が無事終了しました。多くの方にお集まりいただきありがとうございました!これからもよろしくお願いします。
2週間後、ポットで育苗した大豆を畑に植え替えのはずでしたが… まさかのことが起きてしまいます。続きは次回に。