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利用者さん達が私のことを救ってくれた。
私は、老人福祉施設のデイサービスセンターで介護福祉士として3ヶ月働いた後、人事部に異動し、介護補助と環境整備員として働いています。介護補助になった理由は、膝を悪くしてしまった為、身体介助の業務が出来なくなったことと、発達障害の特性を総合的に見て判断されました。今は、デイサービスだけでなく、ショートステイのフロアにも仕事に行っているので、自分の働いている施設にいるご利用者様全ての名前を覚えなければいけません。大変ですが、利用者さん達が「あなたすごいよ」とか「あなた凄く頑張ってるわね」と褒めてくださり、すごく嬉しいです。当たり前の事をやっているだけなのにすごく感謝されます。デイサービスにいた時も、「大変なこともあるだろうけど、あなたのこと応援しているね」と利用者さんから大きな愛を頂いていました。仕事を頑張っていること、人生のこと、身体のこと、悩んでいること、色々な事を聞いてくださり、アドバイスをくれたり、心配してくださるのです。介護のように支援するというのは、私たちがやってあげてると思いがちなところがあると思いますが、本当は、優しい日常の中に、介護があるだけでお互いに助け合って生活しているんだと思います。障害者雇用で、職場に馴染めるか不安だった私は、利用者さんが言ってくださる言葉に毎回救われていました。「あなたは凄く頑張っているよ」「いつもありがとうね」「これからもよろしくね」「あなたが大好きよ」こんな言葉が溢れる毎日です。だからこそ、利用者さんの悩みや辛さにも寄り添える介護福祉士になりたいと思って頑張っています。認知症を患っているご利用者さんが、分からなくなったことが増えて不安なことや嫌われてるかもしれないといった悩みを吐露して下さることもあります。私はとても胸が痛みました。助けたい、そう思いました。私は、傾聴を少しでも多く出来るように、ご利用者さんに話しかけることを多くしています。私にとって利用者さんは、かけがえのない人生の先輩です。これからも大切にしていきたいと思います。