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若い世代に手渡した後、大切なものが残ってる人になるために今、私たち若くない世代ができること。


手渡した後、自分の手元に残るものは。そして自分で育てるものとは。


オリンピック、パラリンピックが終わった。正直ホッとした。スポーツに関して「スポーツをやる人」「スポーツをやる人を応援する人」「スポーツをやる人の家族」「スポーツをする環境を応援する人」「スポーツについて書く人」全てやったことがある私からすると東京オリンピック、パラリンピックは議論が多方面すぎて辛すぎた。

いまだに自分の中で結論が出ていない。もちろん私は外国にいて日本にいないので「終わってホッとした」という結論に批判もあると思う。この終わったの裏側にある様々な事実をちゃんと自分の中で消化できてないのも事実である。


パラリンピックに関しては自分が「外国で自由意志で話せない、動けない」という立場から「出来ないを自分ごとに」という考えが産まれた。この考えは現在障害を持ってる人からしたら「甘い」のかもしれないが、でも考えない、見ないより何かを始められるのでは?と思い、何かを始めてみたいと思っている。


そして同時に思うのは「自分が何かを新たに始めるときにそれが若者からの強奪になっていないか」ということ。今回のオリンピックに関して多くの人が感じた「世代交代の必要性」は同時に「世代交代をしたくない層の心理」に改めて注目する必要があると考える。そこに注目しないことは「なぜ彼らは世代交代しなくないか」という分析を放棄することになる。その点を見つめ直さないと何も変わらないと「世代交代をしたくない層の中で流して生きてきた層」である私は声を潜めて言いたいのだ。←潜めるのか!



こちらの若宮さんのnoteを拝読しながら同意ばかりだ。と思うと同時にとても不安になった。私はいわゆる「手放す側」。手放した後、私はどう生きていけばいいのだろうか。手渡すべきと言われてる層はいわゆる40代より上。つまり日本が経済的に輝いた時代を知ってる世代。輝いてる日本がまだある!と思えてる世代。輝きを手に持ってると信じたい、そう思うと簡単には手放せない。だって手放してしまったら自分を照らしてくれるモノが無くなってしまうんだから。そして同時に「自分は手渡した後、何が残るのか」と考えるとそれだけでもう凹んでしまう、だから怖くて手放せないというのも大きい気がする。


自分のような「自分は何も成し遂げてない」と常時凹んでしまう私でもあの輝いていた時代を知ってると手放すことが怖くなってしまう。なので輝き(この「輝き」というのは実績、恩恵、利益など色々なものを含む気がする)を今浴びてる人なら尚更「次世代に手渡せ」と言われてもそう簡単には手放せないのも、容易に想像できる。わかる。わかるよ。


新しいことを始めたらいいというのも十分わかる。そして積み上げた体験とスキル、これを活かすことがこれからの働き方と言われる。しかしその際に「年齢」や「思考」が体験とスキルが混ざることで若い人に邪悪な要素に見えてしまわないか、そもそもそんな心配をしてしまう私に始められる新しいことなんてあるの?と感じてしまう。

それは日本において「履歴書に歳を書くことが必須」という状況だからしょうがないのかもしれないけど。


若い人に可能性を渡したあと、私たち若くない世代はどうやって生きていけばいいのだろう。輝かなければ生きてる意味ないと洗脳されてきた私たちが何を1から始められるんだろう。


人のことはわからないので自分ごとで考える。自分の子供がカレッジに進学したら自分は何をしたいのだろう?その「やりたい」は出来ることなのかと同時に「そのやりたいは若い人の可能性を強奪していないか?」と考えてみる。今のところはそこで「負のループに入ってしまう」ので考えるのをちょっと止める。私だけが悪いのではない。このロックダウンという環境が悪いのだ。と自分だけを責めないようにしする。


活動に多くの共感を感じる有賀薫さんは50歳からのスタートでスープ作家になったそうだ。このように若い人から奪わない、そして自分だけで始めることってまさに理想だよなあ。。。

来年子供の受験が終わったら、今度は自分の次の世界。「子供のために」と子供に依存していく世界は本当に見苦しいし、それは遠隔になっても美しくないことを自覚しなきゃいけない時期。でも親としての立場も大事。


これって親に限らないのかもしれない。手渡した後に手渡された側(若い世代)が自由を感じると同時に振り返った時に遠くで手渡した側(若くない世代)が元気に好きな別の事をしてる姿を見せる。この距離感と関係性があって初めて「手渡された側が自由になる」のだろう。


そんなことを考えて落ち込んでいたら朝、素敵なツイートを見かけた。若くない世代が若い人にまず出来ることって「気持ちよくお金を出すこと」だよね。

引用が長くなった(続きはツイートを見てほしい)。気持ちよくお金を払って、お互いを幸せにしたいよね。自分のできる範囲で気持ちよくお金を出しながら、自分が何ができるのか、1つ1つ考えてみたい。考えることは奪うことにはにならないしね。