「おとこのからだーNUDE 礼賛展」を観てロックダウンを体験した私が生きる意味について考えたこと。
生きたいって気持ちに正直であること、それはやりたいことを実行することなんですよね。
「展示。明日までです!ご予定いかがですか?」
と仲良しのアーティストである上路市剛君からメッセージを頂きました。(ちなみに上路君も10月22日から京都で展覧会!)
その展覧会とは、「NUDE 礼賛ーおとこのからだ」。
正直、誘われなかったら私の中で行くという選択肢に入らないタイプの展覧会でした。このメッセージをきっかけに改めて、サイトで参加作家さんを拝見。すると私自身がとても表現が好きな作家さんが多いではないか。これは行かねば!と出向くことにしました。
とても愛とパワーを感じる素晴らしい展示でした。
あ、これで終わりではないです。私は少し違った側面から感じたことを残したいと思います。今回展示を拝見して思ったことを簡潔にまとめるとこんな感じ。
です。人として生きて何をするか、それを考えさせてくれる崇高な機会を頂いた感があります。御礼申し上げたいと思います。
感じた経緯をここにまとめておきます。
私は9年間東南アジアにいて、2022年の8月に本帰国しました。9年のうちの最後の約3年はパンデミックの最中でした。その状況で外国で、度々ロックダウンの中で過ごしました。日本とは違い厳しいロックダウンは正直本当にしんどかったです。
ただ、渦中にいた人間からすると、別に2年半ずっと厳しかったわけではないです。パンデミックは厳しい時と緩む時が交互にやってきました。だったら良いではないかって思うでしょ。これがね、緩んだ後の厳しさアゲインはマジでメンタルをズタボロにするんですよ。その時にマジで思ったんですよ。
そんなメンタル状態を体感すると、違うフェーズに向かうんです。「今これがやりたいんじゃ!」って言わないでいつ言うの?「今これを世に出したいんじゃ!」ってやらないでいつ出すの??って。
ちなみに私はパンデミックで動けない、保護者ビザという弱い立場のビザの外国人だったので外部からの要請には従う、しか選択肢を選べませんでした。なので私は爆買いに自分の要求を満たしました。結果として多大なほんと調理家電に現在埋もれています←要らぬ情報😅
今回のこの展覧会、前から知っていて、そして表現がとても好きな作家さんが数名いたと言うのは前述しました。パンデミックの前から拝見していた作品もありました。そして私でも存じ上げていた三島剛さん(『薔薇族』、『さぶ』など日本を代表するゲイカルチャー雑誌の挿絵、イラストなどで有名、日本のゲイ・マッチョ・イメージを提示した最初のアーティスト(以上NUDE礼賛ーおとこのからだパンフレット「三島剛」から要旨引用))の作品なども拝見しました。
そして自分が見ている視点が明らかに変わったことに気がつきました。それは
ということでした。
今まで「自分の生き方や考え方」が外部の要求と違うことで苦労してきたこと、辛かったことが私自身の人生ではそれほど多くありませんでした。しかし、外国でのロックダウンを経験して私の人生は変わりました。具体的にはこの3点。
今回の展示を見て感じたのは私がロックダウン下で感じたこの状況、ここで表現してるアーティストさんは表現者として、人として、外部との圧と闘いづつけてきたのでは?と感じたのです。
自分が表現したいことより「こうした方がいいよ」「これは良くないよ」と言われ続けてきたのではないか、それもある意味とてつもなく辛い「圧」ではないか。と感じたのです。
今回キュレーションを担当した木村了子さんのコメントを引用します。
そのような圧のなか、自分がこの表現をしたい!この表現を完成させてみてもらいたい!という決断力と行動力に感激し、泣きそうになり、そして自分も生きるぞ!という気持ちを強く強く感じました。
この展示、10月15日までなんですよね。有料でしかもちょっとわかりづらい場所にあるので秋葉原駅から迷ってしまうと思うのですが(私だけ?)絶対おすすめです。
会場への行き方はこちらの動画がわかりやすい。
パンフレットやキャプションなどもとても読み応えがありました。ぜひこの動画も見てほしい。
そしてこの追加資料。これ、会場では全部読めなかったので、今読んでるのだけどすごく良いです。木村さんが自分の言葉で綴った作家さんへのインタビューは読んでいて生きる希望が己の中に充電していく感覚を追体験できます。(15日以降もしばらく残して欲しい😭)
この世界で生きるのなら、自分がやりたいことを明確にする、発信する、そして実現する。そこで初めて人は生きてる意味を実感できるような気がします。自分もこんな世の中だからこそ、自分のやりたいことを形にしよう!そのために今できることを諦めず今行動しよう!って感じました。
15日までです。ぜひ足をお運びください。