フルアコースティックギター9
久し振りのフルアコネタです。今日紹介するのは、ギブソンフルアコと言えばこれ。ES-175です。2004年製。ピックアップが2個付いているので、ES-175Dというモデルかと思うのですが、ワランティカードにはES-175ReissueVBとあります。カードにはメンフィス工場2004年6月30日の日付があり、シリアルは01554◯◯◯です。シリアルは04年の155日目に生産された個体という意味なので、155日目は6月4日でしょうか。それで出荷?が6月30日、私が御茶ノ水の楽器屋さんで買ったのがその年の9月23日ですので、メンフィス出荷後約4ヶ月後に私の手元に来たという事になります。まあ、どうでもいいか。さて、細かい事は忘れましたが、当時は新幹線駅がある街で単身で暮らしてまして、祝日暇なので新幹線で東京に行き、フルアコを物色に行った時に出会った楽器です。この頃は175が欲しくて、御茶ノ水を一周して物色しましたが、中古も余り在庫が無く、唯一新品を置いてあったのが朝イチに見た駅近のK楽器でした。結局そこに戻り試奏をさせてもらったのですが、店員さんが熱心に勧めてきたのが、IBANESEのGB10、George Bensonモデルです。試奏してみたものの、小振りで耐ハウリングを重視した設計っぽく、とにかく音が硬い。あとEpiphone Emperorも同時に試奏しましたが、ピンと来ず(あくまで個人の感想です)圧倒的に私のイメージしていたフルアコの音がしたのが175でした。なんというか甘い響き。175の音だ〜っ!という感じで衝動買い。後年175の新品カタログ価格も随分上がりましたが、この頃はそれほどでもなく、現金で支払うからと言って何とか少し値引きしてもらい、今にしてみれば結構お値打ちな値段で買えました。
音はとにかく円やか。買った時よりも今の方が柔らかさが増した気がします。気のせいかも知れないけれど。思えば購入から20年が経過してます。合板のギターは経年とともにトップのアーチが、弦の圧力で凹んでくるいわゆるトップ落ちという現象が起きるリスクが大きいのですが、本器は大丈夫のようです。久し振りに引っ張り出してチューニングをしましたが、特筆すべきはその弦高の低さ。元々ギリギリに下げてましたが、全くそのままの状態を保っていて感動しました。とても弾きやすく且つ甘いトーン。最近あまり弾く機会がなくなってますが、これから少しは使おうと思います。でもやはり重いのが難点かな?ギブソン純正のハードケースだけでも相当重いし。齢とともに、重いものの持ち運びはできるだけ避けたくなるのは皆共通ではないでしょうか。
それにしてもギブソンはCP11を申請して以来、遂に175もラインナップから消してしまいました。箱物は335が残るのみですか。もうギブソンのフルアコの新品を見る事は無いのでしょうか?寂しい限りです。それなら中古価格もっと上がってもいいんじゃね?
今回もお読み頂きありがとうございました。
SEE YOU SOON!!