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DAY244 子どもとNZ 2024 スプリングフェア

(2024年の一年間、高校生の娘と小学生の息子、そして母である私の3人で「ニュージーランド暮らし」を決行します。このチャレンジの準備から現地での暮らし、帰国までの事実、そして気持ちをココに記録しておこうと思います。)

2024年9月下旬のお話です(ニュージーランドは春の始まり)

チュッパチャップス事件

さぁ今日はいよいよ、何ヶ月も前から準備をしてきたスプリングフェア。

朝早くからお手伝いに向かいました。
このスプリングフェアの売り上げは全て学校に行き、子どもたちのために使われます。

こないだから一緒に看板などの制作をやっていたDaniが、家から大量のビーズを持ってきて売るらしい、と前日に知り、お手伝いすることに。

息子には暇つぶしのゲームとボールとお気に入りのお菓子を持たせ、いざ出発。前日の雨が嘘のように清々しく晴れた土曜日の朝。

いつもの牛やウマたちののんびりした姿を横目にいつもの学校へ向かいました。

朝一番なので駐車場も楽々。どこにお客さんが停めるのかな?と思っていたら、いつもは牛がモグモグしているフィールドが今日だけ解放されていました。

なるほど。このフィールドを使って良いのなら、どんなにたくさんのお客さんが押し寄せてもへっちゃらだわ、、、と思わせる余裕の広さ。

ブースに到着するとすぐに隣に設置されたテーブルに飛びつく息子。
なぜかというと、大好きなチュッパチャップスが穴の空いた板にたくさん飾られて、とてもカラフル。

実は家から持ってきていたので、息子のポケットにも同じものが3本ほど。

穴が空いているとなったらそこに刺したくなるのが子ども。
何も考えずに空いているところに自分のチュッパチャップスを刺しました。それを見た私が、慌てて「売り物と一緒になっちゃうからダメだよ!」と注意しました。

そしてすぐに自分のものだけ取ってポケットに戻した息子。

それを見ていたそのブースの女の子が、近くにいたママに報告。

「あのBOYがうちの商品を盗んだよ」

・・・。ああ、大変。

何も知らないママが私のところまでやってきて、
「おたくの息子、うちの飴を盗んだって!?」(多分、こんなイメージの英語)

「いやいや、実は息子が同じものを家から持ってきて、思わずそこに入れたくなってしまって・・・」と、本当のことなんだけどどうしてもスラスラと英語が出てこないものだから、まるでウソをついているみたい。

そして息子の引き起こしたこの出来事は思わぬ方向へ向かったのでした。

一緒にいたDaniも説明してくれて、そのママはなんとか分かってくれて引き下がっていきました。
すると・・・なんと今度はさっきの娘さんに向かって大声で怒鳴り始めました。

「あんた、自分で見たのならその時に自分であの子に言えばいいでしょう!なんでママに言うの、自分で言いなさい!!」

とものすごい剣幕で怒られていました。

た・たしかにそうかもしれないけれど・・・こんな大勢の前で、そんな大声で怒らなくても。と思ったのですが、止まらない。

目が合い「彼女は学ぶ必要があるのよ!自分でやるべきだって!」と私も怒られてしまいました。

清々しい朝のはずが、なんとも気まずい雰囲気に。
だけどあんなに可愛いく並んだチュッパチャップス。

自分も同じものを持っていたら並べたくなるよなあ。私だってきっとそうしただろうな。

自分の母が本当はそんなに怖い母ではない(世にはもっと怖い母がいる)ということを学んだ息子でした。

店当番

さてまずはブースをセッティング。
実は20年間も毎年東京ドームにブースを出していたなんて、考えられないほどに、役に立たない私。

前の日までにブースの位置やテーブルのサイズ、備品の確認など、本気を出すべきだったかな、と一瞬思ったけれど、いやいや、お手伝いだし、出しゃばってはいけない。
これが日本人。良いのか悪いのか。まあ、もう体力もないことだし出来ることだけやらせていただこう。

可愛らしいビーズを並べ、子どもたちが作ったり、選んで買ってくれたり。

Daniは家族が来て、子どもたちの歌の発表会があるということで、その間ブースを任されました。

それからなんと3時間。
1人で販売。
Daniは帰ってこない、、、。
これが意外と忙しく大変でした。

ビーズと一緒に風船も売っていたのですが、飛ぶように売れました。
実際、風が強くて、結んだものを取るときに飛んでいってしまったり、お客さんが次から次へと来るのでお金を箱に入れる暇もなく、両手に現金と風船。目の前では子どもたちがビーズのヒモが切れたから「結んで、または新しいのちょうだい」と言われる。

さらにようやく風船が売り切れたと思ったら、「あなたのところ良く売れるわねえ」と、また本部の人が大量に持ってくる。

若い頃は一日中立ちっぱなしで接客できたけど。
あの頃、となりのブースのおばさんがヒーヒー言っていたな。

ひとつ得た収穫は、「英語で販売のバイト、できるかも」という自信でした。

同じことの繰り返しだし、自分の知っている商品なら尚更できそうだな。と発見したのでした。

友達を見つけて大喜びで遊びに行った息子が1分後に戻ってきたと思ったら、なんと、なんと!
もらったばかりのチケットを落としたと、、、。

チケットは一枚ずつ切り離すタイプでしたが、そのまま連なったまま、でもとりあえず半分の10ドル分を渡したのです。

その連なったまま全て一緒に落として、見つからない。

楽しみにして、大好きな友達にも会えて、さあこれから一緒にゲームとかお菓子とかブースに行ってくるよ!というところで落としてしまったのです。

可哀想なので怒らなかったけど、
ショッキング過ぎて、目の前でお客さんがくれる現金やチケットが恨めしく見えました。

お昼どきになり、おなかがすいた頃にようやくDaniがハンバーガーをくわえながら戻ってきました。

息子に引っ張られ、はじめて会場を見回すと、まるで移動遊園地みたい。

ボニーなどアニマルが来ていたり、空中ブランコ?が回っていたり、巨大トラクターやバギーにも試乗できたり。
フードカーもたくさん。

ここは小学校だろうか。

ホールでは、学校関係者から集めた不用品のBig ガレージセールが。
Op shop (リサイクルショップ)一軒借りてきましたか?というほどのすさまじい量。本コーナー、おもちゃコーナー、衣料品、自転車、スポーツ用品、食器コーナー。

私はもう荷物を減らさないといけない身なので、覗くのはやめようと思ったけれど、

本が3冊で1ドルという表示を見たら、もう探さずにはいられない。

結局、イーロンマスク(大ファンという友達のために)と子供の絵本などを購入。

午後のプレイデート

この時点で息子は珍しく、寒い寒いと言い出しました。
せっかくこれからいろいろ食べたり遊ぼうと思ったのに。お手伝いで終わってしまった。

仕方なく帰ってゆっくりすることに。

30分もしないうちに、息子のクラスメイトのママから電話がありました。

フェアで一緒に遊んでいたから忘れ物かな?と思ったら、おうちに遊びに来ない?と。

飛び上がって大喜びの息子。

クラスでも一番仲良しのDaniel 。
そりゃ行きたいよね。
熱を測ると36.9。まあ、大丈夫かな?ということで急いでフルーツやおやつをお土産に持ってお宅へ送り届けました。

ありがたく遊んでもらっている間に洗濯、ランドリー、買い物、掃除。
そしてお迎え予定ピッタリに行くと、頭が痛いらしい。

どうやら、本当ならお夕飯もご馳走になれるところだったらしい。

家に帰り、熱を測ると珍しく、37.4。

悔しがって泣きながら寝ました。
「体調悪くなければお泊まりも出来たのに、悔しい」と英語で寝言を言うほどうなされていました。

あー、感情の浮き沈みの激しい、忙しい一日だったな。

でも何週間も前から準備してきたイベントが無事に開催でき、よく晴れて、たくさんのお客さんが来てくれて、良かった。

息子もお友達のおうちで遊べて良かった。(半分だけだけど)

結局次の日には熱もなくサッカー三昧。子どもの熱って本当に不思議。

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seiko
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