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DAY 235 子どもと一緒にNZ 2024 「ウィッグの日!」

(2024年の一年間、高校生の娘と小学生の息子、そして母である私の3人で「ニュージーランド暮らし」を決行します。このチャレンジの準備から現地での暮らし、帰国までの事実、そして気持ちをココに記録しておこうと思います。)

Wig Wednesday

今日はウィッグをかぶっていく日らしいです。
息子の学校からアプリでお知らせがありました。

水曜日は、ウィッグをかぶってきてね
または、思い切りクレイジーなヘアスタイルで来てね
がんと戦う子どもたちのためにゴールドコイン(1ドルか2ドル)を忘れずに

どんな行事なのかイメージがわかないけれど、子どもたちは本当にウィッグをかぶってくるのかな。ドネーションのためにコインを持って行けば良いのだろうな、、ということは想像できました。

うちにウィッグはないから、前の日から息子の髪の毛に小細工をして、パーマみたいにしようかなーと軽く考えていた母。

「やーだよ、そんなの」 いとも簡単に却下されました。

「えーでもきっとみんな何かしてくるよ」と言いながらも確信が持てない。

とりあえずコインを2つ(2ドルx2)息子のリュックに入れました。


朝、突然心配になった息子は

「みんなどうしてくるかな、髪型」と不安顔。

学校まで行く車の中で、そこに追い討ちをかけるように、「がん」の話をはじめたわたし。

「病気の子どもたちを励ますためじゃないの?治療の中で髪の毛を失う子たちがいるんだよ。学校にも行けないし、友達とも遊べない子たちが」

とってもシリアスな雰囲気。ますます心配になる息子。

「とりあえずお金は持ってきたから・・・」と言いながら車を降りると、なんとそこにはピンク、緑、真っ青、紫などカラフルなウィッグをつけた子どもたち。もしかしたら半分くらいの子どもたちは自分の毛を染めてる。

頭にテニスボールが乗っかっていたり、カップケーキが付いていたり。モヒカンや超ロングなど、とにかく華やか。

先生ももちろん気合いが入っています。そして送迎の親たちも・・・

しまった。わたしもやるんだったか・・・
目立つウィッグを探しに町に繰り出すべきだった。

息子を学校に送り届けてから調べる、というまたしても失態。
スーパーのイベントも学校のイベントも、やはり「はじめて」って何も分からず何もできないものなんだなぁ。

今後はしっかり下調べしないと。でもアンテナがいつもそっぽを向いていて、気づかない。
たった一年の滞在だから、また「次」がないのに・・・・残念。

Spring Fairのお手伝い

先日から何回か、学校にお手伝いに行っています。

2年に一度の大イベントらしく、かなり大掛かりなフェスティバル「Spring  Fair 2024」が学校の敷地内全体で今月末に開催されます。

その一番目立つ大きな看板づくりのペイントから始まり、各種ポスター作り、出店の小さめ看板作り。フェアの中でやる諸々のイベント看板作り。

今日は大きな板にドンキーをペイントしました。
PCのイラレで実際の板のサイズの中でドンキーを描くところまではわたしが家でやり、それをプリントアウトして、今日は板にフリーハンドで書き写し、3人でペイントまで。

コリアンのJennyとキウイのDaniとジャパニーズのわたし。頑張りました。

そこに穴を開けるのは学校周りの芝から建物修理からなんでもやってくれるケアテイカーのMr. T。

朝一番からお昼頃まで学校のフィールドの一番端っこにあるShedでやっていたのですが、学校から聞こえてくる音楽が陽気すぎて楽しい気持ちになってくる。

Mr. Tは、丸々としたおなかの大きなおじさん。普段ならビシッとかなり短めに切りそろえた金髪なのですが、真っ黒のパーマがかかったロングヘアのウィッグに虹色のヘアバンド。あまりに異次元過ぎて・・・似合ってる。

その格好で芝刈り機に乗って広いフィールドを走り回って仕事に励む姿は、面白いやらかっこいいやら。

どうやらみんなでパジャマを着てくるクラスもあるらしい。

そして始まったのは、牛もびっくり、大音量の音楽と共に、全校生徒&先生でダンスパーティ。

ペイントをしながら、「楽しそうだねー」と私たち。

今朝息子にあまりにシリアスにイベントの趣旨について話したから、息子は恐る恐る登校したという話をしたら、大爆笑。

「楽しいイベントだよ!みんなで盛り上げてたくさんの寄付を集めるんだよ。」とのこと。

なるほど。勉強になりました。シリアスになっているだけではいけない。寄付がより多く集まるように、もっと盛り上げて行動を起こさないと。

なんとDaniが、いつもお手伝いありがとうーと、カフェランチをおごってくれました。
同じ保護者なのに、気を使わなくてもいいのに〜

最近、また私の「ご馳走してもらえるラッキーチャンス」が続いています。

Daniはイスラエル人のお父さんとニュージーランド人のお母さんから生まれました。
10歳まではイスラエルに住んでいたらしいです。
今では身も心もキウイですが、やはり時々帰りたくなるそう。

専攻がアートだったことも、アートティーチャーの経験も似ていて、話がとても合います。

敷居が高くて、とてもとても無理だと思っていたPTAのミーティング。あのとき、思い切って参加して本当に良かった。

どんな道のりも、小さな小さな最初の一歩から。

あの日の一歩がなければ、こうして昼間に学校に手伝いに来て、子どもたちの楽しそうな姿を見ることもなかったし、

Mr. Tが強烈なヘアスタイルのまま、私の異国体験について熱烈に励ましてくれたり、

他のママたちと学校愛について語ったりすることもありませんでした。

本当に、全てははじめの一歩から。それを実感した一日でした。

そして今日は気分がいいので、ついつい豪華なサーモンを買ってしまった。(理由にならないか)

いや、実はスーパーでディズニーのカードを集める目的も密かにあったことを認めます。

でもこれならピッキーの息子でも喜んで食べるのです。

ここのところ、すっかり日が長くなりました。あちこちで桜も咲きほこり、羊の赤ちゃんがたくさん、飛び跳ねている可愛い姿を見かけます。

匂いも日差しも春の始まりを感じます。

この雰囲気は日本の3月の終わり頃の感じ。

3月の終わりといえば、私の誕生日。そろそろ春休みとか、卒業シーズンとか、入学シーズンとかが始まりそうな気配なのに、、、

実際は9月。

何十年も同じ国で生きるということは、やはり体が季節を覚えているんだなあ。

サポート頂けたら嬉しいです!自分の世界をどんどん広げ、シェアしていきたいです。コツコツ階段を登り続け、人生を楽しみ尽くします。