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ラグビーとは、なんだ。

私は小さい頃、運動が大好きでした。

学校から帰ってもまた「学校まで往復走って何分かかるか!」という遊びを一人で(寂しい)するほど走るのが好きでした。
木に登り、鉄棒で回り続け、ブランコから飛び降り、サルというあだ名がつくほど。

器械体操、新体操、ドッチボール(習い事があった)、水泳、剣道、空手、なんでもやっていました。

それがどうしたことでしょう。

このぷよぷよのカラダ。
椅子から立ち上がるたびに腰が痛い。
車から華麗に降りられない。
自宅の階段で疲れる。

私が走るなんて誰も想像できないと思われる今日この頃。
スポーツ観戦さえ全く興味のない今日この頃。
観戦中の楽しみといえばビールとおやつ。

人は変わる。すごいなぁ。


RUGBY WORLD CUP FRANCE2023に関連して、最近のスポーツ面にはラグビーの話題が多いですね。

日本ラグビーの「変革者」といえば誰か。

朝日新聞2023年9月8日 朝刊スポーツ面

から始まり、過去のワールドカップや戦術の話。コーチやチームの話。

全く興味がない。(ラグビーファンの皆様、申し訳ありません。ただこれから大ファンになるかもしれない可能性はありますので!)

それなのに、どうしてこの記事を読めたのか。それは、以下の文章があったからです。

ラグビーという競技の本質を知るニュージーランド人は、何をグラウンドに残してきたのか。浮かび上がってきたキーワードは、合理性、徹底、原理原則だ。

朝日新聞2023年9月8日 朝刊スポーツ面

人間の脳は本当にすごいと思う。「ニュージーランド」という言葉を発見するように指示された脳は、いつもなら見向きもしないスポーツ面で、全く興味のない記事を全て読ませてしまうのだから。

(私は今、ニュージーランドに興味があるのです。この話はまた今度。)

なるほど、ニュージーランド人は合理性、徹底、原理原則なんだ。
と、しっかり記事を読まずに分かったふりをする私の脳。

戦術やらコーチについては、難しくて文字を追うだけだった。それでも気になって読み進められたのは、髙島崚輔・兵庫県芦屋市長のお話があったから。

市長のページ(お名前の漢字が難しくて表示させられないので思わずググってしまったよ。)

灘中・高卒、東大経由で米ハーバード、などなどすごい経歴の持ち主でしかも史上最年少で市長初当選、と少し前に新聞で読んだときは、そんな人がいるんだとびっくりしました。

高島市長は中学から大学までラグビー部に所属していたそうな。

ラグビーが面白いのは、15通りの活躍の場があるところ。苦しい時間帯に走れる選手、足は速くないけれど当たり負けしない選手、とにかくしつこくタックルしまくる選手。多様性こそが強みです全員の個性が適所に生かされることでパスがつながり、陣地を獲得し、トライが生まれる。

朝日新聞2023年9月8日 朝刊スポーツ面

私が知らないだけで、どんなスポーツでもそれぞれの個性を活かすのかもしれないですよね。だけど、この言葉を読めてよかった。

多様性。個性が生かされる。

そんな環境を探し求めているのです。

私は密かに、息子がラグビーに興味を持ってくれたらなぁと思っています。これは誰にも言っていないし、単なる私の妄想の続きにある、ちょっとした思いつきなだけなのだけど。

息子が水泳を習い始めたとき。「みんなと同じことするのつまんない」と泣いて嫌がり辞めました。

息子が空手を習い3年経ったとき。「相手が負けるのがかわいそう。」とわざと負けては、自分の負けを悔しがる。そして辞めました。

息子がロボットをやりたい、とプログラミングという言葉に魅せられ習い始めて1年弱。「忙しいから(?!)辞めたい」と言い出しました。

それに応じてすぐに辞めさせる親の根気問題が一番根深いのかもしれないけれど。

息子は体力もあり足も早く、体もがっちり。だけど闘争心よりもクリエイティブ。
それでもその体をどうにかして動かさないと。有り余ったチカラを発散する場所がない。

こんな子にぴったりなものはなんだろう、と考え続けているのです。

ラグビーなんて、どうですか?

なんでもいいから体を動かすことは良いことに違いない。
ラグビーは体と体をぶつけ合い、怖いイメージもありますが、やっぱり「チーム」って憧れます。

私はいつも「輪」に入れない一匹子豚でした。
同じ部活、同じユニフォーム、帰りにアイスクリーム。なんていう青春を夢見たこともありました。だけど、仲間に入れない。

これは悲観的に言っているのではなく、自分がそういう人間だとわかっていたので、器械体操部も剣道部も皆と苦楽を共に過ごし最後までやり切るという体験をしないまま、自然にフェードアウトして消えていきました。

チームに馴染めないのです。

もしかして息子も一緒?とうすうす感じながらも、やはりチームって素晴らしいと憧れる自分がいるのです。

それを息子に味わってもらいたい。自分にはできなかった、仲間との楽しい時間とか切磋琢磨しながら成長するとか。
ラグビーという競技の中にそんな妄想をさせた今回の記事。
全く知らない世界のこと。こんなイメージが膨らんだのでした。

多様性。個性が生かされる。

多様性があって、仲間意識が芽生えるような環境で、さらに個性を活かせる。そんな場所探し。

そんなこんなで探していたらあっという間に息子は大人になって、「お母さん勝手に決めないでよ」と言われてしまうのだろうな。

まあ、そうやって自分でやりたいことを決められること。こういう大人になっていれば万々歳。背伸びせず、よくばらず、本人のやりたいように。これが一番だな。

マイクラ三昧のインドア派、ニヤニヤ独り言を連発しながら夢中になってキーボードをパチパチしてる息子を横目で見ながら、こんなことを考える残暑厳しい今日この頃です。

あれ、すでに自分でやりたいことを決めてやっている子だった。(時間制限付きだけど)

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seiko
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