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Dr Seiko Min 歯周病インプラント専門医 in ヒューストン

アメリカ,テキサス州ヒューストンにて米国歯周病インプラント専門医として勤務しています Dr Min です.NOTE では,患者さんのために歯周病やインプラントを中心に歯の大切さについて有用な情報を発信しようと思います.

近年,インターネットから様々な情報が得れる便利な時代になりましたが,逆にクオリティコントロールができませんので正しい情報もあれば全く誤情報であることも少なくありません.私の患者さんの中でも "インプラントってダメになっていくものなんですよね?インターネットに載ってました.”という方々がいらっしゃいます.
答えは NO です.インプラントは長所短所ありますが,専門医が患者のリスク評価を行い適切に治療すれば 97% (10 年間経過観察した上での結果, Buser et al 2012) 成功します.
この様に科学的に正しい情報を提供することを目的に情報発信していきますので,ぜひフォローお願いします.

私は,2011- 2014 にカリフォルニア州ロサンゼルスにある南カリフォルニア大学歯学部歯周病学講座大学院(USC)の専門医過程(臨床大学院)を卒業し,米国歯周病インプラント認定専門医になりました.2018 年テキサス大学歯学部ヒューストン校歯周病学講座にて臨床准教授として着任していまに至ります.臨床,教育,研究を行い,社会貢献できるように研鑽を積んでおります.

米国専門医の立ち位置,,,
米国には専門医を教育,訓練する臨床大学院という教育制度があります.日本とは異なり博士号を取得することが目的でなく,分野に特化する専門医を育成するもので私の卒業した南カリフォルニア大学では年に 4 名が選出され入学することができます.私のように歯周病,インプラント専門医プログラムを選択すると卒業まで 3 年かかります.プログラムでは歯周病学という学問を徹底的に理解するために論文をひたすら熟読しつつ,臨床で患者さんを治療して症例発表をこなしていくのが続きます.南カリフォルニア大学は全米でトップの教育者が集まり専門医を手塩にかけて育ていきます.ハードなトレーニングで当時はかなりきつかったですが,質の高い教育を受けてきたからこそ,国内外で講演させていただいたり,患者さんから信頼していただける今の自分があります.米国の専門医プログラムの様なものは日本では確立されていませんが,コロナ禍の影響もあり現在は Online education (Webinar) 等で情報が共有できる時代になり,日本人歯科医師からも米国専門医教育の関心度はますます高くなっております.

米国では,一般歯科医師 (General practitioner) と専門医 (Specialist) が存在します.専門医は口腔外科(Oral surgery),小児(Pediatrics),矯正(Orthodontics),歯周病 + インプラント(Periodontics),補綴(Prosthodontics),歯内療法(Endodontics)があり,最近では顔面神経痛(Orofacial pain)などが新たに専門医として認められました.一般歯科医師が専門医の治療が必要と判断された際に患者さんは紹介状を渡され,専門医を受診するのが一般的な流れになっております.よって,歯周病インプラント専門医である私の場合は,一般歯科医師から患者が紹介されます.
私の勤務するクリニックでは一般歯科医師,それぞれの専門医が揃っているために患者さんが移動する必要がなく便利で喜ばれる方が多いです.また,日本人の患者さんの場合は,直接初診から私が診察し問題点を整理し一般歯科医師やその他の専門医に紹介しております.

私の専門分野は,"歯周病,歯肉形成外科,インプラント,予防" になります.その他の治療(虫歯,神経治療,詰め物,被せ物,入れ歯)は一般歯科医師やその他の専門医が行います.
次回の NOTE では,それぞれについて説明していきます.

Contact: Houstonoralhealthtokyo@gmail.com

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