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NHK『あさイチ』でも紹介された!新たな生理用品のメリット・デメリット

2025年2月19日に放送された、NHK『あさイチ』の【LA発の最新トレンド!女性の人生を変える生理用品の誕生秘話!】のなかで、月経ディスクが紹介されたそうです。私はXのトレンドで知りました。これはとても画期的なこと!

日本のフェムテック元年である2020年以降、生理用品、特に吸水ショーツは日本のフェムケアを代表するアイテム。そして、月経カップや月経ディスクも注目を集めました。とはいえ、「使い捨てナプキン、タンポン、布ナプキンにつぐ、選択肢になった!」と言いたいところですが、いまだになっていないのがリアルです。

ナプキンユーザーは約9割


ウィメンズヘルスの領域の取材を重ねること約20年。約10年前からフェムケア領域を本格的に取り組むようになり、2020年以降は取材する機会も、取材していただく機会も増えています。

そのなかで、『フェムテックtv』というウェブメディアで、2021年に生理用品にまつわる記事を書きました。『フェムテックtv』独自の調査結果をもとに展開しているのですが、【使用している生理用品ランキング】は使い捨てナプキン(紙ナプキン)が98%と、圧倒的1位でした。

今よりももっとフェムケアが浸透していないときだったとはいえ、吸水ショーツ、月経カップのみならず、タンポンと布ナプキンの使用率も低かったのです。それくらい、ナプキンへの信頼度が高いことがわかりました。そして、この段階では、新たなる生理用品は未知数だったとも言えますが、その記事執筆から数年たった今でも、ナプキンユーザー率には大きな変化はありません。

ここでいう新たな生理用品とは、①吸水ショーツ ②月経カップ ③月経ディスクの3種類です。ただ、法律の壁によって厳密には生理用品としては登録されておらず、雑品として展開されています。用途としては生理用品なのに、「生理用品です!」と言えないことも普及の足かせになっていると思いつつ、知らないことには始まらないということで、それぞれのメリットを。生理用品は毎月使う生活必需品なので、新しいタイプをトライしやすいという意味でも、メリットとデメリットを知ってほしいです。

ナプキン派は吸水ショーツがおすすめ



吸水ショーツは、その名の通り、吸水機能があるショーツのこと。吸水機能・防水機能・抗菌機能などの、機能性の生地で作られていて、ナプキンやタンポンを取り入れずに使用することができます。生理2日目など、多い日はナプキンやタンポンと併用して、例えば、午前中はナプキンをつけて過ごすけど、午後以降は吸水ショーツだけ……という使い方も可能です。

●メリット
ナプキンをつけている違和感から解放される
ナプキンかぶれを起きない
取り替える手間がない
普段の下着と同じ感覚で過ごせる
中長期的にはコスパがいい

●デメリット
吸水量目安をオーバーした場合は染み出てくる
手洗いが必要
初期費用がかかる

タンポン派は月経カップ or 月経ディスク


月経カップは、医療用品レベルのシリコンなどで作られている、腟の入口にセットして使用するタイプです。カップの中に経血が溜まっていきます。

●メリット
経血が空気に触れることがないため、嫌なニオイが発生しにくい
スポーツやワークアウトなどアクティブに動くときでも安心
5~10年継続して使用できるためコスパがいい
医療用品レベルの素材なので、腟内でも安心

●デメリット
装着に慣れるまでは漏れる心配あり(練習をするのがおすすめ)
使用後に洗浄する必要がある
使用しない期間の保管は衛生面に気をつける

そして、『あさイチ』でも紹介された月経ディスクは、子宮の入口である頸部に引っ掛けて使用するタイプ。素材は月経カップと同様、医療用品レベルのシリコン製。メリット・デメリットも月経カップと変わりません。

月経カップ、月経ディスクともに、使い捨てタイプも誕生しています。出張や旅行に生理がかぶるなど、洗浄が難しいときに活躍しそうです。

生理用品は自分にフィットするタイプを


生理は全女性が経験することで、月に一度のペースでやってくるもの。自分なりに少しでも楽しめるエッセンスをちりばめておくと、いつも通りに過ごせるようになると思います。そのエッセンスのひとつとなるのが、自分にフィットする生理用品です。

生理用品の選択肢は広がりました。ナプキン、タンポン、布ナプキン、吸水ショーツ、月経カップ、月経ディスク……。さらに、ナプキンのなかでも素材や厚みのバリエーションがあります。選択肢が多いということは、自分に合うタイプを見つけやすくなります。

例えば、「少しでもゴミを減らしたい」と考えるなら、【布ナプキン】【吸水ショーツ】【月経カップ】【月経ディスク】が向いているし、「なんだかんだナプキンが使いやすいし、どこでも買えるからいいけど、肌はかぶれたくない」という場合は、肌に触れる部分がオーガニックコットンやコットンが採用されているタイプを選ぶこともできます。

ちなみに私は、吸水ショーツをメインに、オーガニック・ナチュラルタイプのナプキンを併用しています。いくつかのブランドを取り入れているので、参考までにブランド名を記します。各ブランドのSNSやサイトをチェックしてみてください。

●愛用している吸水ショーツブランド
Hogara(ホガラ)
re:juu(リジュー)
Period.(ピリオド)
NATURALIA(ナチュラリア)※フランスのビオスーパーオリジナル
etc…

●愛用しているナチュラル系ナプキンブランド
ナチュラムーン
limerime(ライムライム)
natracare(ナトラケア)
SISIFILE(シシフィーユ)
エリス 素肌のきもち ナチュラルシリーズ
etc…

生理期間をどう過ごすのかは、QOLにもつながることだと思っています。初潮を迎えてから閉経まで、平均で35~40年間。10代から50代前半あたりまで生理と付き合うことになるので、貪欲に快適さを求めてもいいと思うんです。生活環境や年齢、そのときの気分などによって快適さは変化していくと思うので、“今の自分に合う”快適な生理期間を過ごしてくださいね。

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