「腓骨遠位部裂離骨折の整復法」#書く習慣97
日々の診療お疲れ様です。TROT(トロット)です。
今回は3/25に行われた勉強会から腓骨遠位部裂離骨折の整復法についておさらいしていきたいと思います。
腓骨遠位部裂離骨折の整復法
・小児足関節捻挫は遭遇頻度の高い外傷
・近年のエコーの発展により靭帯のみならず、腓骨遠位の裂離骨折を伴うものが多いことが報告されている
・捻挫を繰り返すことでCAI、os subfibular、足のOAに移行していくケースが多い
CAI(慢性足関節不安定症)
・捻挫を繰り返すことで不安定感をいだく病態
・OAへの進行リスクが高い(80%)
・構造的な不安定性… 整復や外固定
・機能的な不安定性… 早期荷重やリハビリ
(早期荷重により足底への感覚入力を入れ機能低下を最小限にしたい)
os subfibulare
・腓骨の末端に存在するものはOs subfibulareと呼ばれる(Leimbach)
→脛骨の末端に存在するものはOs subtibialeと呼ばれる(E. Bircher)
・左右差はなく、男子に多く発見されている
・発生学による分類では…
・骨折部の癒合不全ではないかと考えられている
変形性足関節症
・OA変化では半数に外傷が関与している
・うち20%以上が軽微な捻挫の繰り返しで起きると報告されている
小児足関節捻挫に伴う足関節外果裂離骨折の外来超音波診療の診断精度からの引用
・裂離骨折のある患者はない患者と比べ、2年以内に再受傷するリスクが高い
・多くの骨折は骨癒合せずsub fibular ossicleとなり、足関節痛や不安定性を引き起こす
・長期的には足のOAを引き起こす可能性が高い
勉強会のヒトコマを動画にしてみました。
参考文献
本日はこの辺にて失礼致します。
あいほーんのストレージがパンパンのため今日はこれからデータ整理を行います。
どこまで減らせるかな…