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仙腸関節の痛み 第5章
ついに第5章へと突入いたしました。
一旦この章で仙腸関節の痛みについては読了とさせていただきたいと思います。
それと今回、手術の部分は大幅に省いて、保存療法をメインにまとめております。
それでは、レッツ、スタデー!
第5章 仙腸関節の痛みと治療
保存療法
仙腸関節の大方の症例は、保存療法で寛解するとされています。
保存療法を3種類に大別し、説明していきます。
A. 仙腸関節ブロック
・仙腸関節ブロックには関節腔内ブロックと関節後方の靭帯領域へのブロックがある
・62%:96%で関節後方の靭帯へのブロックが明らかに有効であった
・関節腔内ブロックで効果不十分な症例に、関節後方靭帯ブロックを行うと改善率93%と十分な効果が得られた
・この報告から、仙腸関節の機能障害の発痛源の多くが後方の靭帯領域に存在することを示唆
・痛みが軽快するメカニズムの仮説
①仙腸関節障害の痛みの原因は靭帯領域の部分的緊張?
②局所麻酔薬の注入により靭帯の緊張軽減?
(侵害受容器の感受性低下?による関節不適合性の改善?)
③疼痛が軽快
B. 骨盤ベルト
・強固なものは不要
・腸骨稜より下方へのベルト装着で十分である
C. AKAー博田法
・関節の機能を徒手的に回復させる手技
・AKAの定義(長ぇよ)
【関節運動学に基づき、関節神経学を考慮して、関節の遊び、関節面の滑り、回転、回旋などの関節包内運動の異常を治療する方法 及び 関節面の運動を誘導する方法】
・動きの評価
①仙骨の後屈:体幹の後屈を介して評価
②仙骨の前屈;SLR、Fd/Fbにより股関節の動きを介して評価
以上、ここまでです。
手術や注射をできないとしたら、コルセットかAKAかしか実質選択肢がないようですね。
機能的に、SLR、Fd/Fbで仙骨の動きを評価して制限因子になっている靭帯を緩めてあげれば症状改善しそうなもんですけどねえ。
そのうち、その部分にでも触れていければと思います。
仙腸関節の痛み ここで読了とさせていただきたいと思います。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。