日本を低収入にした出来事とは?!
#低年収時代 #ブルシットジョブ
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(補足)
森永卓郎氏:獨協大学経済学部教授
1.オープニング
2.予言書となった「年収300万円時代を生き抜く経済学」
3.男性の200万円台は悲惨か?
4.深田萌絵が体験した外資系企業の世界
5.低収入時代が来ると予見するきっかけとなった現象
6.非正規を増やして二極化させた人物とは
7.専業主婦は絶滅危惧種?働かない自由を行使できない社会
8.メイド喫茶の「いちごちゃん」と2次元に堕ちた男たちを救う活動
9.低年収が結婚以外で残された道は?
10. ブルシット・ジョブからの脱却
(深田)政治と経済の話を分かりやすく、政経プラットフォーム、ITビジネスアナリストの深田萌絵がお送りします。今回、第1回目の特別ゲストとして経済アナリストの森永卓郎先生にお越しいただきました。先生よろしくお願いします。
実はですね。私、20年前ですね。先生の著書、こちらの年収300万時代を生き抜く経済学というこちらの著書を拝読させて頂いて、ジャーナリストを目指したというきっかけ
(森永)あ、そうなんですか
(深田)そうなんですよ。まさに私の20代の前半というのはですね、非正規雇用、ものすごく低年収に喘いでですね、この実態この未来が見えない若年層を、政府はですね、若者がやる気が無いからだという風に理解をしていてですね、そうじゃない実態をどうして世の中報じてくれないんだろうという風に思ってた時に、先生の本が出たんです。
(森永)あの、これ出した時はですね、『年収300万円なんて時代が来るわけないだろう、森永は年収300万円の本で世間を脅して印税で稼いで自分だけ年収3000万円になろうとしてる』っていう批判がまあ蔓延したんですけれどもでも結局20年経ってここの本で描いた社会そのものになっちゃいましたね
(深田)本当に本当に残念なくらい、先生の予言通りになってしまって、もはや年収300万円から400万円っていうねその400万円が夢になってしまったというまあそういう時代になったかなと思います
(森永)あの年収300万円から400万円がたぶん1番多くて、その次に200万円から300万円が多くてまさにど真ん中が年収300万円っていう感じなんですよね
(深田)そうですよね、あの年収300万円以下の層が令和4年の調べで37.7%という数字、驚きの数字が出てるんですけれど、私も田舎のお友達、奈良とかそういう地方のお友達の年収300万円どころじゃなくて200万円台の女性が多いです
(森永)うんうん、でこれ実はまだ女性の場合は救いがあるんですけれども、男性の200万円台っていうのが結構悲惨でですね。私あの大学のゼミの女子学生に数年おきに『年収いくら以上の男だったら結婚してもいいと思いますか』ていう質問したんですけど、去年質問した時は全員年収500万円以上あの1人だけ年収3000万円て言ったやつがいるんでお前世の中舐めてんのかって言ったんですけど
(深田)いやでもそれでも私たちの時代よりは謙虚ですよやっぱり私たちの時代ってまだその先輩たちはそのバブルの名残りで年収1000万円の男の人と結婚したいっていう話をよくしててそれを聞いてるんで確かにそれぐらいあった方がいいねっていうのが周りの女性たちだったんですけど、現実問題そんな人はいないんですけどね
(森永)うん、今銀行員でもなかなか1000万超えなくなっちゃいましたからね。私が銀行の子会社で働いてた時はもう本当に20代のうちに1000万超えて、30代で次長になると2000万超えてましたから、それが音を立てて崩れてったっていうこともありました
(深田)そうですよね、で先生の著書の中で外資に転職みたいなねそういう夢を描いてもいけないって書かれてるんですけど私もあの年収1000万円を目指して外資の金融期間に勤めたことあるんです。800万円スタート1000万円スタートっていうのはまざらな世界なんですけど、もうねとんでもない激務でとてもじゃないけど普通の女性の体力ではこなせない仕事量です
(森永)うちも実は、長男の康平が一時期そういうヘッジファンドみたいなところに就職して、私はもうやめろて叫んだんですけど、本人が聞かなくて、で行って、1年ぐらいかなで辞めて、どうだった?って聞いたら
『うんやっぱハゲタカはダメだ』
(深田)本当におっしゃる通り、あと私が外資を選んだのはですねあの日本の企業って、女性に大事な重要な仕事を任せてくださらないじゃないですか、そういうのがちょっとね、あの自分は能力あるかもしれないのにと思って、外資は男女平等だからと思い込んで、就職したんですけれども、あの本当の男女平等でその産休・育休取ろうものならクビ、朝の7時前には出勤して夜の12時まで返してくれないっていう本当の男女平等を味わうと男性の皆さんに対してはですね、生意気言って申し訳ございませんでしたていうね気持ちになりました
(森永)ま私あんまり人のことを批判できなくて、元日銀の審議員の片岡剛志君が、新入社員で私の直属の部下で入ってきたんですね、で私覚えてなかったんですけれども、最初に出した指示が『お前午後10時前に家に帰ろうなんて思うなよ』ていうのがもうほとんどパワハラ親父だった。今ではそのおかげで彼は強くなりました(笑)
(深田)ですよね、片岡先生の共著でもある【アノミクスは進化する】を拝読させていただいて、本当に片岡先生のご指摘も本当に非常に鋭くて面白いなと思いました。森永先生に鍛えられたということですね
(森永)そうあのま鍛えられたことは間違いないと思いますが、ちゃんと教えられたかどうかは別です(笑)
(深田)先生はこの著書を出された時にその年収300万円400万円時代っていうのが、300万から400万円の人が多数になる時代が来るってことを予見されていて、そのきっかけとなった現象って何だったんですかね
(森永)私は、あの一番大きいのは小泉構造改革っていうのが行われて、で私本当に人生最大の反省っていうのがあの2001年だったかな自民党の総裁選挙が行われた時に私ニュースステーションのコメンテーターやってたんですね。総裁候補が4人居て橋本龍太郎、麻生太郎、亀井静香、小泉純一郎だったんですよ。
橋本さんが大本命で1番、可能性が無いって言われてたのが泡沫候補の小泉さんだったんです。でその4人を集めてニューステーション内で討論会をやろうで生放送でやることになったんですけど、司会の久米宏さんに直前に呼び出されて、『今日の討論会は実質的に日本の総理大臣を決める重要な討論会だから僕に仕切らせてくんないか』って。久米さんの番組なんだから当然でしょうって言ったら、『そういうこと言ってんじゃなくて途中で口出さないで欲しいんだと、全部僕が仕切るからあの黙っててくれ、ただ君も一応コメンテーターだからずっと黙ってるわけにいかないだろうから、最後の一問だけ君に渡す。誰に何を聞いても構わない。その条件でどうだ』って言われて、分かりましたと言って。
実は麻生さんと橋本さんと亀井さんは事前に来てたんですよ30分前。小泉さん来ないんです。で生放送本番直前でスタジオに入ったんで3人と話してないんですね。議論が始まって小泉さんだけずっと黙ってんですよ。もうほとんど喋ってなかったです。でもう時間があっという前に経って、久米さんが目配せしてきたんですね、もう時間だからお前最後の質問しろ。
そこで私もこう見えて小心者でバランス取らなきゃいけないんじゃないかって思っちゃったんですよ。そん時は私は聞く気全然なかったんですけど小泉さんに『小泉さんは厚生大臣もされてたんで年金制度詳しいと思うんですけど今後高齢化が進む中で年金の構造改革制度改革をどうお考えですか』って聞いたら、小泉さんが私の質問を無視して『この3人の派閥同士の足の引っ張り合いを見てみろ!こんなことやってるから自民党はダメなんだ!俺は自民党をぶっ壊す!構造改革だ!』って怒鳴ったところで時間が来てCM。やられた~と思ったんですけど(笑)
(深田)ああ、使われちゃったんですね(笑)
(森永)そう。でそっから急激に小泉支持が広がって、小泉さんが7割以上の支持率を得て総理大臣になったんですけど、そん時に竹中平蔵を経済財政担当大臣で連れて来たのを見て、『ああもうこれで日本はおしまいだ』と思いました
(深田)そうなんですよ。もう本当ね、今どうして日本がこんなに低年収の人が増えたのかっていうことを振り返ると、やっぱり竹中さんなんじゃないかなっていうのがね、派遣法の改正ですとか、それ以前は派遣で雇用できる職種っていうのはかなり限定されていたのが、幅が広くなってしまったんですよね、だからそういった結果、やっぱり私たちあの私ロスジェネ世代でもう就職をするっていう時は就職氷河期だったので、正規の仕事が無くてまず非正規の仕事しかなかったんです。覚えてるんですけど20歳の時の手取りの収入っていうのは12万円、12万5000円です
(森永)私が今から40数年前に就職した時の初任給12万8000円なんで一緒ですね
(深田)いやいやいや、あのインフレ率を考えると
(森永)そうそう物価が違いますけどね
(深田)なのでもう生活が厳しくて、その時に自分が将来ね、その親を養えるのかとかね、母親が60歳になった時に受け取る年金っていうのが5万5000円、うち母子家庭だったので母が5万5000円で自分の給料20歳で12万5000円30歳になったら一体いくらもらえるんだろうと思ってですね、あのお局さんの給与伝票をパッて見たんですよ、そしたらね20万円無かったんです。それがま私がその転職をしなければ、スキルををつけて転職しないと自分はこの社会で生き残れないんだっていう決意のきっかけになった瞬間ですね
(森永)うんだからそのう昔はね、私が就職した頃って若い頃やんちゃしたような同級生でもなんやかんや言って30代ぐらいになると正社員になって普通の暮らしができたんですけれども、それをもう明確に分けて非正社員になるとずっと低年収・非正社員っていう社会に大きく変えたのが、竹中さんだったんですよね
(深田)そうなんですよ。で本当におっしゃる通りでもう私も周りを見渡してもですねあの年収300万円無い女友達ですよね。田舎の時の友達は年収300万円無いところが、東京で知り合う女性たちはやっぱりもう本当にいい大学に行ってねいい大企業に務めているか、あるいはね官僚となっているか役所に努めているか、あるいはフリーランスとして活動されてる方が多いので、みんな年収800万円1000万円なんですよ。そういう人たちと話をしてこのね日本の低年収問題を一緒に解決してくれませんかって聞くと『努力してない人たちが自分で選んだ人生ですよね』っておっしゃるんですよ必ず。
(森永)うんうん。それがあのいわゆる構造改革派がよく持ち出す論理なんですよね
(深田)で私は25歳で先生の本を読んで、ジャーナリストになろうと思って、いろんなメディアの人に仕事くださいって言ったらですね、『あのジャーナリズムっていうのは早稲田の政治経済学部を出た人がねやる仕事だからお前みたいなバカは来るな』って言われて。
それで、私25歳で早稲田の政経を受けて、受かったんですよ。でその前と後で全く人生が違うんですよ。やっぱその早稲田の政経に入るとどこでも仕事で使っていただけるし、就職活動もやっぱりすごく優遇されてるんですよね。そりゃ私は20歳で短大を出て30歳であの早稲田の政経出てますけど、この2つの経験をすると、あの優秀な四大を出た人たちはこっちのFランの世界知らないんですよ。Fランを出るともう一生非正規雇用で、その這い上がってくることはもうほぼ難しいので、こっちの方はもう下の世界知らないんで努力せずにグータラ生きてきた人の世界でしょっていうことで、切り捨てられちゃって二極化してるんですよね
(森永)うちの大学はそのちょうど経済学部なんか特にそうなんですけど偏差値50ちょっとぐらいでちょうど真ん中なんですね。でやっぱり有名銘柄大学との就職の格差っていうのはあったんですよ。私、ゼミを持つようになったのが19年前かな。そん時に徹底的にプレゼンテーション能力のトレーニングっていうのを、もう学問放り出してやって、最初、『森永はあの吉本の養成場やってんじゃ』とかって。でもそれで徹底的に鍛えたら、かなりできるようになって。だから最初のエントリーシートの時とかで撥ねられちゃうことはあるんですけど、面接まで行くと結構うちのゼミ生、無敵になるんです
(深田)ああでもそれでやっぱりね。やっぱり学歴で箔をつけられない場合はやっぱりトークしかあの生き残る道がないですから正しい選択ですよね
(森永)ただすごく感じるのは20年前は、みんなその転職でいわゆる一流企業・上場企業にどんどん一期生とか集まったんですけど、最近の卒業生はあんまり興味を示さなくて、むしろそのベンチャー系だとか自分でビジネスを起こすていう学生がすごく増えてきましたね
(深田)ああでもそれっていい傾向ですよね
(森永)やっぱりコミュニケーション能力が高いと仲間集められるんで、全部が全部事業がうまくいってるわけじゃないんですけど、すげえお金持ちになったのもいるし、放送作家で次世代を担うって言われてるような人も出てきたし、本当そこは、なんかねあのカビの生えた経済理論を教えるよりよっぽど良かったかなと個人的には思ってるんですけど
(深田)いや素晴らしいと思います。私もそういう教育やっぱり10代のうちに受けたかったですよね。なんかやっぱり自分の世代ってちょっとあの少し古い時代なんですよ。ロストジェネレーションってなので、子供の頃に女性って将来結婚するから別に勉強しなくてもいいとか、働くと言っても腰かけで2~3年だから真剣にやらなくていいってことを、あのみんなが本当に周りの人たちみんなそう思ってたんですよ。だからこう社会に出て自分が一生働くなんて思ってもいませんし、その自分がお金稼がないと生きていけないなんてことを想像だにしなかった世代だから、1番このロスジェネの私たちの世代はかなり貧しいっていうか厳しい生活になってるかなって思うんですよ
(森永)数字で見るとね、私が就職した40年ちょっと前1980年と比べると、実は専業主婦の数って半分以下になってるんですけども、絶滅危惧種になっちゃったんです。でこれなんでそうなったか、私は女性は働いた方がいいとは思ってんですけれども、働かない自由っていうのもあっていいとは思うんですが、そんなこと言ってられなくなっちゃったんですね。その夫の給料っていうのが伸びない上にどんどん増税増負担で手取り減ってんですよ。そうすると2人で働かないと家計が回らない社会になっちゃったんで、それで本当にいいのかなっていうのは思うんですけどね
(深田)いやだってもはや私たちの世代で専業主婦って、特権階級ぐらい。専業主婦なのすごいみたいなね
(森永)贅沢品になっちゃったんですよ
(深田)そうなんですよ憧れの職業になっちゃったんですよね
(森永)うんだからまあ世の中変われば変わるもんだなって思いますけど
(深田)いや本当にあのね。私たちしかもロスジェネの世代って結婚できない世代、結婚できなかった人も非常に多くてですね、そうすると40代で1回でも病気をしてしまうとあと貧困に陥ってしまうとか借金を作ってしまうってそういう結構かなり厳しい世代なんですよ
(森永)はい、でそれが高齢化していくとその1人暮らし老人になってますます大変になってちゃうんですね
(深田)そうなんですよ。そういったあの層に対するこれからのソリューションというか、何か道筋をちょっと示していただきたいんですけど。
(森永)その低所得の人っていうのがなかなか男性の場合は結婚できないんですね。今その2次元の世界って、アニメキャラクターと恋をするっていうのが容易になったんでそっちに逃げ込んじゃうんですよまだいくらその3次元の女性に頑張ってアプローチしても、もう全然箸にも棒にも掛からないんで、私、あの秋葉原のメイドカフェのイチゴちゃんていうメイドさんと一緒にですね、2次元に落ちた男たちを再び3次元に救出する活動っていうの3年ほどやったんですけど(笑)正直言うとですね、全部失敗に終わった。成功しなかったんで、これはね、なかなか解決が難しいんです。
(深田)1人も救えなかったってなかなか衝撃の事実ですね
(森永)そうそう。もう一度頑張ろうよって言っても『だって人間の女性ってめんどくさいじゃないですか、すぐ裏切るし、すぐ泣くし。アニメキャラクターは裏切らないんです』なんか言われちゃって
(深田)確かに確かに。確かにそうなんですけど、じゃ全く本当に100%人間の女性には興味を示さない
(森永)いやだからそこの2次元に落ちちゃうとなかなか男の方も出ていかないし。で私余計なお世話なんですけど、うちのゼミの女子学生に、その年収500万円なんて言わないで、愛があれば非正規社員の男でもいいんじゃないのと言ったら、女子学生から総攻撃を受けてですね、『先生ね、頭で考えてそんなこと言うんですけど、実際に人生100年時代を考えた時に、年収100万円台の男とずっと暮らす人生考えてみてください。そんなの嫌ですよね』て言われてやり込められてしまいます
(深田)なるほどうん確かにね。あの先日、経産省の方に『どうして日本人の女性は格差婚を受け入れないんですか』っていう風に聞かれたんですよ。で私も独身なんですけれど、こうね恋愛関係はあんまり恵まれなくて、結構やっぱりね、経済的にこっちに頼ろうとするっていう人は多いんですよね。で私は別にそれ構わないんです。構わないんだけど、だったら偉そうなこと言わずにあの可愛くしておきなさいと思うんですよね。でもやっぱり日本って男性が威張りたいっていう願望あるじゃないですか威張りたいんだったら稼いで来いよってなりますよね
(森永)あの自立した女性が落ちるよく落ちる罠そうですね。大体こうアーティスト系で、金稼がないやつにずっと足引っ張られるっていう
(深田)先日あの私の筋トレの先生60歳なんですけど、30歳の男性と結婚したんですよ。でまその彼はね、もう年収はそこまでじゃないんですけど、ものすごく外国の方なんですが、イギリス人でものすごく甲斐甲斐しく食事を作りご飯作ってたよって待ってたよってお風呂先に入るとかね、色々やってくれて、しかも毎日愛してるよって言ってくれるらしいんですよ
(森永)ああそれやっぱり外国人だからじゃないですか
(深田)いやね、日本人男性もそこまでこう愛情を示してくれたりしたらきっとね格差があっても女性はね、受け入れられるんだと思います
(森永)うんただ私の周りにはそういう殊勝な男性ってほとんどいないですねそれ正しい道だと思うんですけどなかなか難しいと思います数が少ないんで
(深田)まそうなんですよね。だからやっぱりこう女性って、みんな結婚したいし好きな人の前では猫かぶったりするわけじゃないですか。でそうやってあの優しくして、ちゃんとね、男の人を立てて稼いでもらおうと思っているわけじゃないですか。逆をやればきっと男性もうまくいく
(森永)うんあのそれおっしゃる通りだと思います。ただその覚悟ができてる男性がすごく少なそうですよね
(深田)確かにそうかもしれません。じゃあこの低年収の層ですよね。この年収300万円に行かない層が今後自分たちの人生変えるんだっていう時に結婚以外の道で何か残された道ってあるんですかね
(森永)私はずっと言ってるのは、もう大都市を捨てましょう、ていうのをずっと言っていて、私コロナになってから3年間、元々家が東京から50kmぐらい離れた所に住んでて、最近家が立つようになったんですけど、うちが引っ越しした30数年前は、もう窓から人家が1件も見えないような所。そこで農業をやって太陽光パネルで発電してっていうのやると、本当お金かかんないんですね。家族で月10万円はかかんないぐらいで暮らせる。そん中で好きなことをやるっていうのがいい人生なんじゃないかなって今は思ってます
(深田)確かに。ただ田舎で働いてる人達って、もうすでにその時点で田舎にいるので、そういう人たちはこう何か投資をして慎ましく生きるのがいいっていうことなんですかね
(森永)うん。やることいくらでもあるんですよ。私、畑始めて、癌の宣告受ける前っていうのは、25種類ぐらい野菜作ってて、畑広げてスイカとメロンまで作ってはいたんですね。だから作物増やせば増やすほどやることが加速度的に増えていくので楽しいし、あの米作りに手出してもいいし、1年だけやったんですけも、炭焼きをやってもいいし、その狩猟ハンティングをやってもいいし、いろんなことができて、私その他に博物館もやってはいますし、全然売れてないんですけど歌手もやってて、それで歌人って短歌もやってるんですけど、あの1度だけNHKの短歌の番組にゲストで呼ばれて、で最後司会者に『僕あの歌人として生きていきたいんですけど』って言ったら、皆さん今短歌でご飯が食べられてる人は俵万智さん1人しかいないんですよって言われて、2番目を目指しますって言ったきり全然食えてないんですけど、でもそういうの色々やってれば楽しいです
(深田)あそうですよね。楽しいしどれかは1個は当たりますよね。確かに畑なんかはできたもの食べるだけなので確実に家計にもいいですしね
(森永)スイカをカラスが突いてくるんで、カラスとの知恵比べだけで、毎年壮絶なバトルなんです。あとなんかね、タヌキだかハクビシンだかアライグマなんだか、わかんないんですけどそれ系のやつも襲ってくるんで、うちは幸いにして猿とか鹿とかは猪は今んとこいないんですけど、でもうちの隣町まで猪が出てきたんで
(深田)そろそろ危険ですね
(森永)そうそう、あいつが来るとやだな
(深田)ちょっと今戦うと、負けちゃうかもしれませんね
(森永)そういう戦いだけでも楽しい人生だと思いますよ
(深田)なるほど。そうやってお金お金ってならずに、自分の生活のコストを下げて楽しい人生を送るっていう精神的充実を求めればいいということですよね
(森永)あの英語でブルシットジョブって言うんですけれども、その非正規社員の多くが従事してるのがクソどうでもいい仕事なんですね。全部マニュアル通りでコンピューターに指示されるような。それと比べると、今私がやってる仕事って自由なんです。私は自由が1番幸せだと思ってるのでやりたい放題やってます
(深田)分かりましたありがとうございます。視聴者の皆さんも、こう自由を求めていかに生活コストを下げて楽しいことをやって自分の人生を豊かにするかということを目指すのも1つのソリューションではないかというのが森永先生からのメッセージでした。森永先生、今回はありがとうございました
(森永)ありがとうございました
(番組アナウンス)政経プラットフォームでは毎回様々なゲストをお招きし、大手メディアではなかなか得られない情報を皆様にお届けします。日本を変えるため行動できる視聴者を生み出すというコンセプトで作られたこの番組では、皆様のご意見をお待ちしております。また番組支援は説明欄のリンクからお願い申し上げます。