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3.生活保護なら病院に行き放題なのか?~医療費について~(2/3)

生活保護になって病院に通いたい場合、まずケースワーカーに相談して許可をもらうと書きました。
つまり「風邪をひいてしまったので〇〇内科に行きたいです。」とか「歯が痛いので〇〇歯科に行きたいです。」などと伝えます。
それから医療券発行申出票に記入して医療券(診療依頼書)というものを発行してもらいます。
その医療券と生活保護受給者票を持って病院に行くわけです。


医療券発行申出票
医療券(診療依頼書)

医療券、全体の画像がなくてすみません。当時noteやること考えていなかったので、ちゃんと撮影しなかったことを後悔(笑)

ところで、いちいち許可をもらうというのは結構苦痛なんですよ。

行き放題っていうのは、いつでも何回でも自由に行けるということですよね。
例えばAという歯科に行った翌日、今度はBという歯科に行こうが自由ってことですが全然違いますよ。

同時にA整形外科とB整形外科に通うことは原則できませんし、ケースワーカーや役所側の権限により、病院側に治療内容などを問い合わせることもできます。
「暇だから毎日歯医者に通って歯の掃除をしてもらっている」なんてとんでもないデマです。
そんなことをすれば「どうしてこの人はこんなに行っているんだろう?」「もしかして嘘をついているのでは?」と不審に思われて問い合わせされて、特に必要がないのに行っていたとバレた場合、医療費の請求や不正受給とみなされる可能性もあります。

ちなみに継続して通う場合、その医療券は1ヶ月有効なので「同じ病院なら」同月内はいちいち医療券を発行してもらわなくても続けていけます。
月をまたいで通う場合は、月が変わるごとに医療券が必要でした。
なお、歯科と整形外科に通いたいならそれぞれ別に医療券が必要になります。

このように医療費に関しても厳しくチェックされていますから、あくまでも最低限度ですよ。

そしてこれは私が受給者になってから気がついたことなのですが、この医療費無料・・・あまり恩恵がないんですよね。
なる前はすごく大きなメリットだと思っていましたが、余程あちこちおかしくて病院通いして毎月何万もかかっている。という人でもなければ
せいぜい1年の間に、1回2回風邪ひいたとか、虫歯治したとかその程度ですかね。

日本という国は基本が、国民皆保険制度じゃないですか。よほど問題ある人以外は社会保険なのか、国民保険なのか、保険に入っています。
なので当然社会人も7割カットされていて3割負担ですよね?よくよく考えると実はすでに恩恵は受けているんですよね。

「生活保護は医療費無料でずるい」って、なんとなく10割(全額負担)が0になる感じで言われてないかなーと感じますね。
実際受けられる恩恵は3割→0です。年配の方ならもっと恩恵ないですよね。
金額で考えると、こんな言い方適切じゃないかもしれませんが…期待が大きかったぶん全然大したことないじゃんって思っちゃいました。

以前ツイッターで「生活保護は月に16万円くらいもらってるのと同じ!」という人に「なぜ?私は10万しかもらっていませんよ」と言ったら、医療費が無料になることなど考えたらそれくらいになると言っていましたが、みなさんは毎月何万円も医療費、払っていますか?
私、今のところそんなに払っていないんですよね、ありがたいことに。

普段からすごく払っている人ならかなり大きいですよね。これも「人による」ですね。

続く(2/3)


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