3.生活保護なら病院に行き放題なのか?~医療費について~(1/3)
生活保護の話をするうえで、医療費についての話は避けて通れないことです。
すごく大きな恩恵じゃないですか。社会人が怒るのも分かりますが、これに関しても実態を知らないから怒れるんだろうなと。
A.保険証で自分で医療費を払う
B.生活保護制度のもと無料で行く
どちらか選べるとしたら、Aはありえない!そう思いますか?
生活保護から社会人になった今、私が選ぶのはAです。
「生活保護なら医療費が無料!病院に行き放題!」結構好き勝手言われているのを目にするので、これについても元受給者としての目線ならではの解説をしていきます。
医療費が無料ということは、生活保護の話題にそれほど興味ある人じゃなくても知っているかもしれませんね。
Googleで検索しようとすると・・・候補に早速「生活保護 医療費無料 おかしい」なんて出てきましたね。
こういう不満があると、こちらとしても書いていく甲斐があります。
まずなんで医療費が無料かというと、受給者になれば健康保険証を持つことができません。私も申請する手続きの途中で国民健康保険証を役所の人にお渡ししました。
無保険は10割負担ですがそれでは例の「健康で文化的」が確保できません。そこで医療扶助という形で負担してもらえるということです。
もちろん入院なんかで個室とか、何かオプション的なものを希望とかする場合は個人の負担になります。
国民健康保険の範囲のものは原則無料と考えてよいみたいです。
ちなみに、私が住んでいる相模原市の場合、基本ジェネリックでいいものは、ジェネリックでと役所側からもお願い
されました。
チラシみたいな用紙には、医療費が高くて大変なのでご協力お願いします。みたいなことが書いてありましたね。
この医療費無料ということ自体は本当です。
しかし行き放題ではないです。この違いはかなり大きく感じました。
これを読んでいるみなさんは、受給者はどうやって病院に行っていると思いますか?
私が受給者になる前のイメージでは、何か保険証の代わりになるカードのようなものがあって、それを病院の受付に提出する。
それだけでオッケーで、診察が済んだらカードを返してもらって支払いはないのでそのまま帰ってくる・・・。
こんな感じかな~と勝手に考えていました。でもそれも仕方ないです。
なる前から知っている人って中々いないと思いますよ。
実際には、まずケースワーカーに許可をもらう必要があります。
(救急車など緊急の場合はもちろん例外で、生活保護受給者票で対応できます。)
ケースワーカーとは受給者の相談を受けたり、手続きやらしてくれたり、支援・指導をする人・・・とでも言っておきましょうか。
相談とか支援と言えば聞こえはいいですが「役所の受付の人」程度に思っていると泣きを見ることになるかも(笑)
まぁイヤな上司くらいに考えておけばいいでしょう。
続く(1/3)
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