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遊佐田んぼクラブ 稲刈り

生活クラブのお米は、品種や農法、生産量や価格まで組合員と生産者が話し合って作られています。

生活クラブ神奈川では、組合員が産地の一つである山形県遊佐町に足を運び、お米作り(田植え、草取り、稲刈り、脱穀)を行う「遊佐田んぼクラブ」に毎年取り組んでいます。

10月5日(土)~6日(日)に稲刈りを行いました!

(執筆:遊佐田んぼクラブ事務局)

1日目 稲刈り

 5月から開催されている遊佐田んぼクラブも終盤を迎えました。当日は事務局と組合員総勢20名が参加し、晴天の中で作業を行えました。まず稲を刈り、4株程度にまとめる作業を行いました。経験を積むごとに早く進められるようになりましたが、束ねる作業にはみなさんコツが必要でした。

参加者全員で稲刈り開始
稲を一束にまとめる様子

 その後、参加者、生産者の遊佐町共同開発米部会のみなさんとJA庄内みどりの職員とで協力し、「杭掛け」と呼ばれる工程に移ります。まず全体重をかけて杭のための穴をあけていきます。この作業は稲刈り以上に重労働で、気温が20℃近くある中で作業をしていると、ひと汗かき、肩甲骨にも筋肉痛が残りました。

杭掛け

 杭が立った後は、刈った稲を互い違いに掛け、時計回りに干していきます。この工程は、乾燥させることで籾摺りの際に米が砕けにくくなり、長期保存や食味を良くするために行います。例年は17時のチャイムが鳴っても作業が続くことがあると聞いていましたが、参加者の協力もあり、今年は17時前に作業を終えられました。今年の7月に発生した豪雨の影響を受けつつも、無事に稲刈りを行い、脱穀を迎えられたことは本当に良かったです。

2日目 遊佐町共同開発米部会の今野会長の圃場で豪雨被害支援

 8月末から10月中旬にかけて生活クラブによる災害支援のボランティア活動が行われました。今回は遊佐田んぼクラブでも、組合員に遊佐の状況を知ってもらうために、田んぼに残った流木や流石の撤去作業を行いました。
 農道から見ただけでは気づかない、田んぼの中の流木や流石があり、それらの撤去を行いました。田んぼから2メートル近い流木が出てきたときには驚かされました。

田んぼから2m近くの流木が見つかった様子
2時間の作業で田んぼの中から集まったゴミの写真

 作業終了後、今野会長から当時の状況を伺うことができました。7月の豪雨では山肌が削れ、滝のように田んぼに水が押し寄せてきたため、道路が崩壊。今野会長の圃場近くの田んぼは流石や流木、土砂の影響で使えなくなっていました。

今野会長圃場付近にて 

 しかし、生活クラブの支援を受け、当初の計画通りにコンバインでの稲刈りを実施できたことに対し、涙ながらに感謝の言葉をいただきました。
 まだ完全には復旧していないところもあり、生活クラブにお米を届けるために続く対応が必要です。遊佐のお米は一年間の計画を立て、予約登録により作付け量を決定しています。1人1人の予約が今後も重要ですので、ぜひ遊佐のお米を予約しましょう。