かつて市民や観光客に開かれ、「利活用」されていた邸園交流館・清閑亭
守屋市長肝いりの文化財利活用により、JSフードシステム社の独占利用が認められる前までは、NPO法人である「小田原まちづくり応援団」により「邸園交流館・清閑亭」として運営されていました。
市内の見どころのツアーや、論語の朗読会、書道の会などが開かれて、多くの市民の方々に愛されていました。私達も何度も訪れたことがありますが、相模湾が見渡せる眺望の中で、素晴らしい文化財の中で、小田原の歴史を感じることができる施設で、のんびりコーヒーなどを飲みながら交流をしていました。
維持管理費は年間445万円、来館者数は常に2万人を上回っており、とても有効活用されていたように見えます。コロナ明けの状況でしたら常に3万人は超えるでしょう。
人件費などを含めると年間1000万円程度はかかっていたようですが、今のJSフードサービスが徴収している550円の管理費を、同じように徴収していれば、十分に維持管理費用は賄えたものと思われます。市民や観光客による活用という意味においては、当時の清閑亭の方がはるかに公共の利益に資するものだったと言えるでしょう。
なぜJSフードシステム社という企業による独占になってしまったのか。黒田長成時代の飛び石が残る美しい裏庭を潰して、よりによって史跡の上に調理棟を建設してしまったのか。当時から残るタイルなどを壊してしまったのか。単価一万円からという料金設定の飲食店が小田原市民のためになるのか。市民の方々の残念な声が私達の元に日々届いています。
「清閑亭問題」は小田原市の守屋前市長肝入と言われ、JSフードシステム社が運営する文化財利活用プロジェクトに対して調査と情報発信を行っています。