清閑亭問題

小田原市の文化財である清閑亭と公共の利益を守る。守屋市長肝入りの文化財利活用により、騒音、悪臭、景観悪化やプライバシー問題に直面。これは癒着や利益供与と呼ばれるものでは?市と運営会社の関係に疑問を持ち情報発信を行う。 https://www.seikanteimondai.org

清閑亭問題

小田原市の文化財である清閑亭と公共の利益を守る。守屋市長肝入りの文化財利活用により、騒音、悪臭、景観悪化やプライバシー問題に直面。これは癒着や利益供与と呼ばれるものでは?市と運営会社の関係に疑問を持ち情報発信を行う。 https://www.seikanteimondai.org

最近の記事

小田原市監査委が市に再調査と不法行為の修正を勧告

令和6年7月2日に、小田原市監査委員会より、清閑亭の定期賃貸借契約等についての監査の結果が公表されました(令和6年4月30日 清閑亭の定期賃貸借契約等(令和6年7月2日公表) 監査の結果)。以下の4点が小田原市長に対して勧告されています。 1点目に関して特筆すべきは、監査委員会から表明された、こちらの「意見」です。小田原市文書管理規程に反して、史跡上への厨房等の増設に至った経緯が記録や文書に残っていないようです。また、具体的な事実が積極的に開示されなかったことに対する遺憾の

    • 清閑亭及び豊島邸の賃料と、JSフードシステム社による土地の無権限利用について

      豊島邸では、不動産鑑定をベースに賃料が決められており、その殆どが土地の価値に基づいています。一方、清閑亭では、JSフードシステム社が所有する厨房とトイレの土地、および飲食店から鑑賞できる庭園の利用料は一切支払われていない契約になっています。 権限のない土地に、増設された厨房とトイレを保有しており、送迎車や関係者の自動車が乗り入れ、庭は実質的には飲食店客の観賞用として利用されている状態です。 小田原市の監査委員会からは、「市が所有する土地に第三者の建物が建っているのは民法上

      • 清閑亭問題、加藤新市長への交代で検証が実現へ

        清閑亭問題について、守屋前市長から加藤新市長へ交代することにより、私達の求めていた、行政手続きや業者選考の検証が実現される流れとなりました。結果的には、私達の求めていた事が、市長の交代により認められたことになります。そのため、今後の私達の活動方針は、新体制による検証をしっかりと見守ることとしました。 以下が、加藤新市長の就任初日の式典での訓示についての報道となります。 守屋前市長の下では、そのプロセスの正当性の主張のみがされていましたが、新体制による確認・検証を行うと、加

        • 小田原市監査委員が「清閑亭問題」に関する住民監査請求を受理し、監査の実施を決定

          小田原市の文化財「清閑亭」の利活用に関連する問題について、2024年5月8日付けで住民監査請求が受理され、小田原市監査委員による監査が開始されました。この監査請求は、清閑亭及び史跡の管理について、市に財政的な損害が発生していることに対して監査を求めるものです。 住民監査請求までの経緯 私達は、小田原市及び選定事業者であるJSフードシステム社による清閑亭利活用の実態に疑問を持ち、2024年2月末頃より調査を開始しました。調査により、史跡上への増築を不可とする公募要件の事後改変

          守屋市長の清閑亭問題への見解に対する私達の意見

          2024年5月9日に守屋市長から見解が出されました。これまで黙認され続けていましたが、ついに市長本人からの情報発信がなされたことは、とても大きな一歩です。見解は大きく異なりますが、市長にも感謝します。 市長からの説明に対して、私達の意見を一つ一つ説明していきますが、結論としましては、やはり第三者による一連のプロセスの調査が必要であるという意見です。 まずは事業者選定について言及されています。 清閑亭、豊島邸という2つの文化財に関して、21社からの提案があったにも関わらずJ

          守屋市長の清閑亭問題への見解に対する私達の意見

          国指定史跡上の増設工事も「無契約」で行われていた事が発覚しました

          建築基準法による確認済証によると、清閑亭で行われた史跡上の増設工事の建築主は「小田原市長 守屋輝彦」、設計監理はライオンズクラブなどで守屋市長やJSフードシステム社と関わりがあると指摘される「秋山設計」、工事施工者および現場管理者はJSフードシステムと同様の方が代表者をつとめる「タガワ建設工業」です。 小田原市の入札情報や随意契約情報に工事契約の記載がないことから、情報公開請求を実施した結果、小田原市と秋山設計、タガワ建設工業の間に契約が結ばれていないことが明らかになりました

          国指定史跡上の増設工事も「無契約」で行われていた事が発覚しました

          かつて市民や観光客に開かれ、「利活用」されていた邸園交流館・清閑亭

          守屋市長肝いりの文化財利活用により、JSフードシステム社の独占利用が認められる前までは、NPO法人である「小田原まちづくり応援団」により「邸園交流館・清閑亭」として運営されていました。 市内の見どころのツアーや、論語の朗読会、書道の会などが開かれて、多くの市民の方々に愛されていました。私達も何度も訪れたことがありますが、相模湾が見渡せる眺望の中で、素晴らしい文化財の中で、小田原の歴史を感じることができる施設で、のんびりコーヒーなどを飲みながら交流をしていました。 維持管理

          かつて市民や観光客に開かれ、「利活用」されていた邸園交流館・清閑亭

          JSフードシステム社と小田原市文化政策課による史跡上の工事の実態

          清閑亭問題が、小田原市議会厚生文教常任委員会でとりあげられました。2時間以上ありますが、こちらで内容が公開されています。ついに市議会にまで認知頂けるようになりました。「紛糾」と呼んでよいほどに、委員の方々から小田原市文化部文化政策課に対する追及が行われました。 委員の方々から「なぜそこまでJSフードシステム社の案にこだわったのか」、「提案時にどこが評価されたのか」という質問があり、小田原市の文化部文化政策課は「小田原ならではの文化発信」と「歴史的建造物の保全活動」の2点をあ

          JSフードシステム社と小田原市文化政策課による史跡上の工事の実態

          4/16の小田原市議会での違和感:小田原市文化部の文化庁に対する申請に疑問あり

          清閑亭問題が、小田原市議会厚生文教常任委員会でとりあげられました。2時間以上ありますが、こちらで内容が公開されています。ついに市議会にまで認知頂けるようになりました。「紛糾」と呼んでよいほどに、委員の方々から小田原市文化部文化政策課に対する追及が行われました。 内容を見ると違和感のある点が複数あります。まず、私達には小田原市文化部が文化庁と史跡小田原城跡調査・整備委員会を欺いているようにしか思えません。 委員の方々から、公募提案時には禁止とされていた、史跡上への増設を後か

          4/16の小田原市議会での違和感:小田原市文化部の文化庁に対する申請に疑問あり

          2024年4月16日の小田原市議会厚生文教常任委員会で、清閑亭の利活用が急遽追加されたようです

          神奈川新聞社などの報道の影響などを受けてか、小田原市議会「厚生文教常任委員会 」の報告事項に「清閑亭の利活用の経緯について(追加)」が急遽追加されたようです。 資料も出ていますので、清閑亭問題としての意見を記載しました。 要点 清閑亭の利活用に至るまでのプロセスが適性であったのか、根本的に情報開示をし、第三者による調査をすべきだと考えます。このままでは、公共の利益も、史跡や文化財の保護も、法令遵守も無視した、「やったもの勝ち」になります。少なくとも、以下のような対応は必

          2024年4月16日の小田原市議会厚生文教常任委員会で、清閑亭の利活用が急遽追加されたようです

          不透明な清閑亭と豊島邸の選定プロセス:情報公開請求の結果は殆どが黒塗り非開示

          小田原市の守屋市長より、このような投稿がありましたので、「外部有識者を交えた公正な選定プロセス」を確認するために情報公開請求を行いました。 結果、審査委員に外部有識者は含まれておらず、市の職員のみによって行われている。「外部有識者を交えた公正な選定プロセス」の内容は殆ど全てが黒塗りで非開示とされているという、あまりにも残念なものとなりました。 「外部有識者を交えた公正な選定プロセス」は、トップの守屋市長の管理下にある市の職員により、オープンにはできない密室で行われ、JSフー

          不透明な清閑亭と豊島邸の選定プロセス:情報公開請求の結果は殆どが黒塗り非開示

          清閑亭土塁上の工事:文化庁による協議と指導の実態は?

          文化財の保護と、特に国指定史跡後である清閑亭土塁の保護が、清閑亭問題における極めて重要なポイントとなっています。 先日、清閑亭よりタウンニュースに意見広告が出されました。おそらく運営会社であるJSフードシステム社と、小田原市とで確認の上で出されたものだと考えられます。その中に、下記のような記載があります。 本当に文化庁の指導の元で、このような工事が進められたのでしょうか? 本当にこのような理由で、文化庁が土塁の表層を25センチ掘り、コンクリートの基礎を打ち込むようなこと

          清閑亭土塁上の工事:文化庁による協議と指導の実態は?

          小田原市文化部文化財課が提出した資料は文化庁を欺いていませんか?

          情報公開請求により、小田原市文化部が、小田原市と神奈川県の教育委員会を通じて、文化庁に提出した文書を入手しました。小田原市文化部が、小田原市文化部が文化庁に対して正確かつ十分な情報を提供しておらず、文化庁を欺いている可能性が高いと考えています。文化庁も事後の確認はされていないようです。「文化庁の許可を通すだけ通して後は好き勝手やっている」ように私達の目からは見えています。 問題点は以下の2点です。 増設工事はやむおえない 景観への配慮 1.増設工事はやむおえない 文化

          小田原市文化部文化財課が提出した資料は文化庁を欺いていませんか?

          小田原市により悪化させられた住環境:市民生活を犠牲に事業者利益を優先、文化部文化政策課に対する近隣住民の失望

          清閑亭問題の一番許しがたい点は、本来であれば市民の生活を守るべき立場にある「小田原市」の手によって、近隣住民の住環境が悪化させられていることです。 清閑亭の利活用は小田原市の文化部文化政策課の責任で進められているプロジェクトですが、その過程で市民の生活が二の次にされてしまっています。騒音、悪臭、景観の悪化、プライバシーの侵害、交通安全への配慮不足など、様々な問題が生じており、これらの問題は運営事業者の経済的利益を優先する市の方針によって悪化しています。 住民の声:もう小田

          小田原市により悪化させられた住環境:市民生活を犠牲に事業者利益を優先、文化部文化政策課に対する近隣住民の失望

          清閑亭の歴史と魅力

          清閑亭(せいかんてい)は、神奈川県小田原市に位置する、かつての政治家・侯爵黒田長成の別邸です。1906年(明治39年)、旧小田原城三の丸外郭土塁の南向き傾斜地にその荘厳な姿を構えました。現在では、その敷地が国の史跡、母屋が国の登録有形文化財として、その価値を認められ、保全・公開されています。 この数寄屋造りの建物は、関東大震災を乗り越え、時を経てもその美しさを保ち続けています。板絵襖や欄間、網代組天井など、細部にわたる意匠は見る者を魅了し、日本の美の精粋を今に伝えます。また

          清閑亭の歴史と魅力

          【番外編】2024/3/3三の丸ホールの音声データと書き起こしデータ:小田原市、守屋市長と神奈川新聞の「二段階一般競争入札の言った言わない問題」の解決策として

          (*)清閑亭の問題とは関係ないですが、「番外編」として作成しております。 守屋市長の支援者の方から、2024年3月3日の三の丸ホールでの守屋市長の講演の音声データを頂きました。後から聞き返すために録音をしていたそうです。また、そちらから書き起こしデータを作成しましたので共有いたします。 我々、「清閑亭問題」としてのコメントは差し控えますが、守屋市長、小田原市、神奈川新聞の間でヒートアップしている、「二段階一般競争入札が導入された」と言ったか言っていないか議論の解決の一助にな

          【番外編】2024/3/3三の丸ホールの音声データと書き起こしデータ:小田原市、守屋市長と神奈川新聞の「二段階一般競争入札の言った言わない問題」の解決策として