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30年目の、ブラック・シネマの金字塔『ボーイズン・ザ・フッド』

ラッパーのアイス・キューブが今日(2021年2月19日)、こんなツイートををしていました。

『ボーイズン・ザ・フッド(Boyz N The Hood)』の30周年を祝おう! 

1991年に公開された映画は、3年前に51歳の若さで病魔に倒れたジョン・シングルトン監督のデビュー作にして、代表作。ロサンゼルスのサウス・セントラル地区に暮らす、黒人の若者たちの<青春>をありのままに描いて、ブラック・シネマを革新した記念碑的映画です。

父と息子の、片親家庭で成長する主人公トレ(キューバ・グッディングJr.)のダチ、ドーボーイ(Doughboy)を演じたのがアイス・キューブ。子どもの頃から警察のお世話になってばかりで、ついにはストリートギャングに。そして、自らが理由で家族が抗争に巻き込まれて……。

アイス・キューブについては、先日のnoteでも取り上げました。昨年の大統領選でトランプ陣営に協力をしたけれど、バイデン新大統領との面談が実現するやも?という記事がこちら。

同じアメリカ人であるはずなのに、なぜ黒人街に生きる我々は、見捨てられ、暴力にさらされる毎日を送らなくてはならないのか?

テレビでは世界中に暴力がまん延していると伝えるが、奴らはオレたちのことなんて、何の関心もない……。

30年の時を経ても、黒人街の現実は変わっていないかもしれない。でも、映画の中で泣いたアイス・キューブは、現実の世界では、いまや大統領に黒人たちの要望を直接求めることができる立場になりました。

改めて、観てほしい映画です。


『ボーイズン・ザ・フッド』は、現在アマゾン・ビデオで視聴できます。


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