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最大手企業の2024年度通期業績予想では、増益企業が約6割

2024年11月8日
一般社団法人成果配分調査会代表理事 浅井茂利

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 現在、企業各社では第2四半期決算(3月期本決算の場合)がまとめられ、それに伴い、2024年度通期の業績予想が発表されていますが、日本経済新聞「売上高ランキング」で上位100社となっている企業のうち、本日(11月8日)までに第2四半期決算と通期の売上高・利益予想が発表されている72社(3月期本決算以外の企業の最新データも含む)の集計は、次のような状況となっています。

*売上高は、製造業(45社)、非製造業(27社)とも前年(2023年度)に比べ増収の傾向となっている。産業計(72社)で増収率は2.7%、増収企業数は58社(80.6%)である。
*経常利益(一部の企業は最終利益または営業利益)についてみると、製造業、非製造業とも1割程度の減益予想となっている。ただし、前々年(2022年度)と比べると、製造業が15%強、非製造業が10%強の増益となっている。
*2024年度に全体として減益が予想されているのは、一部の企業の減益幅が大きいことが影響しているものと見られ、たとえば、自動車大手3社を除いて集計すると、製造業(42社)では前年比4.2%の増益となる。産業計(69社)でも▲2.7%と、減益幅が大幅に縮小することになる。
*72社の内訳で見ても、製造業26社、非製造業16社の産業計42社(58.3%)で増益予想となっている。ちなみに、製造業15社、非製造業6社の産業計21社(29.2%)で、最高益予想となっている。
*売上高経常利益率(一部は最終利益または営業利益)を見ると、製造業、非製造業、そして産業計とも7.6%となっており、いずれも2023年度をやや下回るものの、2022年度に比べれば高くなっている状況にある。なお、売上高経常利益率についても、自動車大手3社を除いて集計すると、製造業では2023年度を上回ることになる。(メンバー特典マガジンには図表添付)

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