ブルーラインから、はるか
舞台は「しまなみ海道」。
この本を購入する前にそれを知り、自分が20年ぐらい前に広島県の尾道からレンタカー借りて「おのみち街道」を走ったことを懐かしく思い出したので、読んでみることにしました。
小6のコタと小4の風馬の変わった出会いから始まる物語です。コタの野性味あふれる元気さと、少し謎めいた風馬の迷コンビぶりが、爽やかな「しまなみ海道」と妙に合わさり、ぐいぐいと読者を先へ読ませる力強さがあります。最後は風馬の「走る理由」が明らかになり、2人の関係性もいつの間にか「親友」のようになっていく過程が読んでいて心地よかったです。
2時間ぐらいで読める分量はとても軽く、その軽さが読み終えたあとに「しまなみ海道」の海風の爽やかさを思い起こさせてくれました。
書いた人:H.K
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