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【Midjourney】カオスな画像を作りたい!

こんにちは。アメリカ・シリコンバレー在住のSeikaです😊

Midjournyのカオスパラメータって知っていますか?
斬新なデザインをしたい、見たことがないデザインをしたい!というときに使えるのがこのパラメータです。

今回は、このカオスパラメータについてまとめていきたいと思います。

(2023年10月29日公開)



1.カオスパラメータ(Chaos)とは?

画像を作るソフトウェアやプログラムには、最初にどんな画像を作るかの「基本の型」のようなものがあり、これを「初期の画像グリッド」と呼びます。それを使って、最終的な画像を作ります。

カオスパラメータとは、基本の型がどれほど変動するかを調整するためのものです。
--chaos」または「--c」パラメータを使用します。

高い--chaos値を使用すると、予測できない変わった結果や構成が生まれます。
逆に低い--chaos値を使用すると、安定した結果が得られることが多くなります。

--chaosは0〜100までの値を入力でき、
デフォルトの--chaosの値は0です。

2.カオスパラメータはどんな場面で使うの?

カオスパラメータの利用が適切とされるシチュエーションや目的には以下のようなものが考えられます。

  1. 新しいアイディアを探求する場合
    高いカオス値を使用することで、通常の範囲外の結果を取得できるため、創造的なアイディアやインスピレーションを求めている場合に有用です。

  2. 一貫性より変動を求める場合
     同じプロンプトで何度も異なる結果を得たいときや、さまざまな結果を比較したいときに、カオス値を変動させて試すと良いでしょう。

  3. 芸術的なプロジェクト
    カオスを高く設定すると、予想外の結果や独特のアートワークが得られることがあります。
    これは芸術的なプロジェクトやデザインでの利用に適しています。

  4. リスクを取ってみたい場合
     安全な結果を得るのではなく、驚きや新しい発見を望んでいる場合、カオスを高く設定することでそれが実現可能です。

  5. 確実な結果を求める場合
    一方で、確実な結果や一定の品質を求めている場合、カオスの値を低く設定するか、デフォルトの設定を使用することで、より予測可能な結果を得ることができます。

3.比較してみました

では、早速カオスパラメータを利用して画像を生成してみます。

今回はこちら👇のプロンプトを基に
カオス値を0、10、25、50、80、100に変え、比較したいと思います。

bread corgi hybrid
パン・コーギー・ハイブリッド

3-1. カオス値0

bread corgi hybrid --c 0

シンプルで直感的で。パンとコーギーのハイブリッドがしっかりと表現されています。

3-2. カオス値10

bread corgi hybrid --c 10

ちょっとした変化が楽しい!
コーギーがパンの形になっているのは、見る人を微笑ませる要素になっています。

3-3. カオス値25

bread corgi hybrid --c 25

プロフェッショナルで上質な感じがします。
スタジオでの撮影を思わせるこの画像は、広告や宣伝に使用できそうですね。

3-4. カオス値50

bread corgi hybrid --c 50

左の2枚はパンがコーギーの一部になっています。
パンとコーギーの境界がどこにあるのか、観察するのが楽しいです。

3-5. カオス値80

bread corgi hybrid --c 80

80までいくと、型破りが始まります。

3-6. カオス値100

bread corgi hybrid --c 100

カオス値100。予測不可能な結果に驚きました。
高いカオス値は、アートの領域で新しいインスピレーションを得るのに役立ちそうです。

4.もっと作ってみました

4-1. ブランドロゴのデザイン

futuristic eco-friendly tech brand logo --c 70

未来的で、環境に優しい技術を強調しているのが伝わります。
カオス値70と高めに設定したこともあり、独特の雰囲気が出ています。

4-2. ファッションブランドのロゴデザイン

luxury streetwear fashion brand logo --c 60

高級感とストリートのエッセンスがうまく融合されています。
カオス値60でもプロンプトがしっかり保たれている点が印象的です。

4-3. 新しい飲料のロゴデザイン

refreshing summer beverage logo --c 50

ロゴと言えるかは微妙ですが、トロピカルで涼しさを感じさせます。
中程度のカオス値である50を用いることで、バランスの取れたデザインに仕上がっています。

4-4. エコロジー関連のブランドロゴ

sustainable green energy company logo --c 50

環境と持続可能性をテーマにしたクリーンなデザイン。
カオス50の安定した結果が、このテーマにピッタリの信頼感を与えています。

4-5. 音楽バンドのロゴデザイン

electronic synth-pop band logo --c 50

エレクトロニックな雰囲気だったり、ちょっとレトロだったり。
シンセポップのバンドらしいデザインとなっています。

4-6. ゲームの主人公キャラクターデザイン

cyberpunk rogue assassin character design --c 50

未来的でダークな雰囲気が特徴的。rogue assassinとは悪の暗殺者の意味。
カオス50を使用しても、キャラクターのバックグラウンドや役割が明確に伝わります。

4-7. ゲームの敵キャラクターデザイン

mystical forest creature with antlers --c 80

不思議で幻想的なキャラクターが出現。
カオス値80の影響で、一風変わったデザインとなりました。

4-8. ファンタジーゲームのサポートキャラクターデザイン

steampunk engineer with robotic arm --c 50

レトロな雰囲気と先端技術がうまく組み合わさったサポートキャラクターです。

4-9. MMOゲームの種族デザイン

underwater dwelling race with bioluminescence --c 50

カオス値は50。期待していたデザインとは異なる部分があり、それが新しい発見になります。

4-10. ゲーム内ペットのキャラクターデザイン

floating elemental crystal creature --c 50

クリスタルの神秘的な雰囲気のキャラクターができました。
ペットとしての愛らしさが強調されているキャラもいます。

今回は、カオスパラメータを使って画像を生成しました。
クリエイティブなアイディアが必要なときや
アイディアに行き詰ってしまったときに使えそうです。

特にインパクトが必要なアート関連イベントでのデザイン、ブランドロゴ、ゲームキャラクタデザインと相性がいいかなと思いました。

みなさんも、やってみてくださいね。
それでは今回はここまでです。
次回の記事でお会いしましょう~!

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