デイサービスで高齢者を改善できれば世の中変わるんじゃ・・・

高齢者に関わる仕事をしています。正確に言うと理学療法士です。

理学療法士と言われても国民の数%しか知らないと思いますので、
簡単に言うとリハビリの先生です。

病院などでは患者さんからよく「先生」と呼ばれていますが、
病院などにいるリハビリの専門家は患者さんをよくしていると
勘違いしているだけで、実際にはその大部分が患者さんの自然回復だ
と思っています。

本当に専門家の力を発揮して改善しないといけないのは
病院の中ではなくて、病院から普段の生活に戻ってからです。

でも今の日本の医療介護の制度ではそこにほとんど理学療法士や
作業療法士、言語聴覚士などのいわゆるリハビリの専門家は
いません。

リハビリ難民の問題が出てくるのは当たり前です。

家に帰ってからが大変なのです。

病院では、いざとなればお医者さんもいる、困ったときに看護師さんや
介護福祉士さんが助けてくれる、リハビリの時間ですよーと
理学療法士などの専門職が手取り足取り動かない身体を動かしてくれます。

さて家に帰ったらどうでしょう。

家族は一緒に年をとってきたパートナー、息子や娘は家を出ているか
家に一緒に暮らしていたとしても仕事をしていることが多いでしょう。

そんなときの介護サービス!なのですが、介護サービスでは
動作を良くしたり、動かない手足を動かしたり、個別の対応がしっかりと
できる場所はほとんどありません。

担当のケアマネジャーさんは介護保険の制度を使うプロ?ですが、
その方の機能改善のプロではないのは致命傷です。

なぜ、あなた(患者さん)が改善したいのかがわかりません。

ここまで良くなってよかったですねというスタンスであることがほとんど。

よしここからもっと改善していきましょうといえるケアマネジャーさんは
日本に何人いるでしょうか。

そんな状態だからこそ、自分から情報を取りに行く視点でないと
保険制度をつかったサービスで改善し続けることは難しいのです。

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リハビリと統計の専門家
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