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自費リハビリについて⑩~自費リハビリと回復期リハビリの5つの違い②~
回復期リハビリテーション病棟と通所リハビリを計10数年経験したあとに、自費リハビリ施設で理学療法士として勤務する私が、自費リハビリ施設と回復期リハビリテーションとの違いについて説明してみます☆
回復期のリハビリと自費リハビリの5つの違い
1.保険を使う
2.入院の有無
3.目的の違い
4.目標設定の違い
5.セラピストの違い
前回のコラムで1~3の部分について説明していますので、こちらから御覧ください!
https://note.com/seika_kashika/n/nb90600b99bf5
今日は大事な4からお伝えしていきますね☆
4.目標設定の違い
目標設定には、良い目標設定を行うためのSMARTの法則というのがあります。SMARTの法則に関しては、私の方でも説明していますので、こちらのリンクから御覧ください!
https://note.com/seika_kashika/n/nc3c715b8b38c
回復期リハビリテーションにおける目標設定は、不思議と予後予測とほとんど同義で使われているように思います。目標設定と予後予測についても下に貼り付けておきますね☆
https://note.com/seika_kashika/n/n6ae38cb0c3d9
目標設定の主人公は誰でしょうか?医師ですか?看護師ですか?ソーシャルワーカーですか?理学療法士ですか?目標設定の主人公は、間違いなく患者さん(脳梗塞などを患った本人)です。
自分自身に置き換えてよく考えてみましょう。人に決められた目標に対して、その目標を達成しようと一生懸命頑張れるでしょうか?その目標が自分で考える目標と完全に合致していれば、取り組める場合もあるかもしれませんが、多くの場合、そこに小さなギャップが有り、目標として取り組むことができないのです。そのため目標は自分で決めることが非常に重要なのです。ただ、脳卒中を患うことは初めてのことでしょうし、他の専門職からアドバイスを貰いながら、目標を決めていくのも良いでしょう。
話が横道にそれましたが、回復期リハビリテーションにおける目標設定は患者さん本人が決めていないことが多く、家族やソーシャルワーカーなどの専門職などで決められている場合もあります。それでは目標として機能していないのです。
一方自費リハビリ施設における目標設定は、リハビリに取り組む本人にもちろん定めていただきます。1セットの期間は2ヶ月間の場合が多いのでセラピストは患者さんが決めた目標を、2ヶ月後の現実的な目標の落とし込み説明をしていきます。
とにかく自分でやると決めることが重要ということです。
5.セラピストの違い
回復期リハビリテーション病棟は、筆者調べ理学療法士などの専門職養成校の教員が、学生に新卒で勤めてほしい場所ナンバー1なので、新人のセラピストが割合的に多くなります。また回復期リハビリテーション病棟におけるキャリアアップ(部長・課長・主任など)の枠は非常に少ないため、回復期リハビリテーションでの勤務を10年15年続けるセラピストが少なく、多くの場合転職して、異なる職場に行ったり、訪問系のサービスに転職したりしている現状があります。つまり良いセラピストがずっと居続ける病院が少なくなりがちです。
その一方自費リハビリ施設で働くセラピストは元々十分な経験のあるセラピストが開業していたりすることで施術の質の担保ができます。経験年数が全てでは有りませんが、その職種でいた期間が長いということはたくさんの症例に出会っていることは否定できないと思っていますので、ある程度経験を元にした説明もすることができます。
自費リハビリ施設のほうがいいということではなく、患者さんが選ぶ一つの選択肢としてはあってもよいのではないかと思っています。
次はよく聞かれる通所リハビリと自費リハビリの違いについてご説明しますね☆
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