「好きの嫌い」と「嫌いの好き」
あなたの中に「好き嫌い」はあるだろうか。人でも食べ物でもなんでも良い、あるだろうか。恐らく、殆どの人は好き嫌いがはっきりとしているものが一つはあるはずだ。
では、その自分が思う好きなもの、または嫌いなものを一つ思い浮かべ、考えてほしい。
自分が「好きなものの嫌いなところ」、または「嫌いなものの好きなところ」を。
「そんなのあるはずがない」、「急に考えろと言われてもわからない」、そう思うのは当然である。
では、それを部分的に考えてみるとどうだろうか。例えば私はナスが好きで、炒め物や漬け物を料理として出されると嬉しく感じる。しかし私は、弁当にナスを入れ、長いこと置いていると、弁当の色合いが悪くなるので少し嫌な気持ちになる。見た目は少し毒々しく、「茄子」という漢字はあまり好きじゃない。
このように、好きなものの嫌いなところを見た目や語感で探し出してみると、そのものの本質が見えてくる。逆に嫌いなものの好きなところを探すのなら、「トマトの食感が嫌いだけど、赤と緑の色合いが好き」みたいに考えてみると良い。
だからといって、好きなものを嫌いになれとか、嫌いなものを好きになれと言ってるわけではない。どうやっても変わらないものは変わらないし、変える必要のないことだってある。
私は、それを誰かとやってみてほしいのだ。人によって好き嫌いは違っていて、自分が嫌いでも他の人は好きだったりする。例え他の人と好き嫌いが違っていても、部分的な好き、または嫌いがあるのならば、その部分でその人と波長が合うかもしれない。家族、恋人、友人、仕事仲間とやってみるのも良いが、初めて話す人とやってみるともっと良いかもしれない。
嫌いなものから好きなところを探すのはまだしも、好きなものから嫌いなところを探すのは、多少心が痛むかもしれないので注意。
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