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初めての御講。最幸の御講。
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5月最初の御講は奥山さんのお席からスタートしました。久しぶりの御講です。奥山重勝さんが建立した立派なご宝前。約30年前、このお宅にお邪魔して初めてパソコンに触れました。まだ、5.25インチのフロッピーディスクの時代。横浜市の職員だった奥山さんは進取の気風に富んでいて、たくさん勉強させていただきました。
奥山ファミリーは法灯相続も完璧で、昨日は家族をあげて御講を奉修。31名のお参詣をいただいて、本当にありがたかったです。
次席は伊藤家。完全に初めてお迎えする教区御講。20代の夫婦、そして葵ちゃん。3人の愛の巣に住職を迎えるため、緊張して、胃をキリキリさせながら、二人で買い物に行き、これを選んで、あれを選んで、一生懸命に準備したと聞きました。その澄んだ心こそ尊く、ありがたいです。
旭くんの部屋にあった御講の時の御講師のためのコーヒーカップ、小さなお菓子を乗せるお皿。箱に入っていたそうです。旭のあの小さな部屋にあったそうです。部屋を借りるのは旭と一緒に借りたのだけど、知らなかった。御講用のティーカップ、お皿。えらいなあ、旭。富ちゃんが大切に保管して、今回初めて開けて、初めて御導師に使うのだと、教えてくれました。
なんて尊いことなのだろう。純粋で、本当に透き通っている心。26才の席主。今日から生き直す、今日から新しい人生をスタートさせるんだと、その意気込みをご挨拶で話してくれました。
奇跡に溢れた御講。その心、そのものが奇跡。毎日の暮らしの中に奇跡が溢れています。
若い夫婦の小さな部屋には、壁に備えつけるお戒壇「壁壇」が荘厳されていました。シンプルだけど、とっても素敵です。御法さまと共に、二人と葵ちゃんの最幸に幸せな物語が始まっています。
お寺に戻ると18時近くになっていました。ゴールデンウィークの最終日、清々しく、胸がいっぱいになった御講でした。
ありがとうございます。