激動の時代における希望を過去から学ぶ
身近な話題から今の社会を見つめてみよう-ネットの記事から問いを発してみると-
サマー、ハロウィン、年末、バレンタインといえば、「ジャンボ宝くじ」ですが、最近宝くじの売り上げが伸びているようです。株価の乱高下、相次ぐ地震、新型コロナの流行、私たちは激動の時代に生きています。宝くじの人気が高まっていることと私たちの生活スタイルの変化はどんな関係にあるのでしょう?
歴史を遡ってみよう -文学作品から見る300年前のイギリスの姿-
左下の図は、18世紀イギリスの芸術家ウィリアム・ホガースの版画作品です。ここには、ロンドン大火、ペスト流行、バブル経済の崩壊といった激動の時代に行われた宝くじの抽選会場の様子が描かれています。上段左右を見ると運命の女神のつむぎ車(wheel of fortune)が見えます。授業では、作者や批評家による解説を読みながら、この絵に登場する人たちの政治・経済思想、学問的志向、階級意識、家族観、ジェンダー意識などを分析していきます。さらに、国が運営する宝くじ事業が、都会の消費文化に、あるいは、当時のグローバル経済や大陸での戦争にどんな影響を与えたのかについても考察していきます。
文学作品の読解を通してさらに掘り下げてみよう
もちろん、眺めるだけでは絵の理解は深まりません。そこで、同時代の新聞や雑誌の記事も読んでいきます。 小説や劇作品(DVDや動画)も実際に読んで、観て、そして時にはみんなで演じてみます。 クラスのみんなとのディスカッションを通して、一つのトピックについて多面的にじっくり考えてみましょう。
昔と今を比べ、一見無関係に思える問題をつなげてみよう
宝くじに対する人々の考え方は様々です。宝くじの問題をきっかけに、コロナ禍で経済を活性化する方法や自分の将来についてじっくり考えてみましょう。そして、英語文学作品を読むことで、18世紀の人々が考えていた政治・経済・文化の問題を現代的視点から考え、自分の問題意識をさらに高めていきましょう。
このテーマを成城大学で学ぶならこの授業がオススメ!
絵画、小説、劇を読み解く「英語文学特殊講義」
・絵画を物語のように読むことができます。
・小説を劇のように視覚化することができます。
・絵画、小説、劇を鑑賞し、併せて評論を読むことで近代英語文学をいろいろな角度から見ることができます。
・過去の文学作品を解釈しながら今の自分を見つめることができます。
※本記事は成城大学入試情報サイト「成城ブリッジ」より転載しています。
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