見出し画像

核兵器廃絶にむけて

こんにちは。
成城中学校・成城高等学校の文化祭実行委員です。

私たちは、11月14日(土)・15日(日)に、オンライン文化祭を開催するため、現在準備を進めています。

本日は、成城生徒会の活動の1つを紹介します。

 成城祭では、毎年、生徒会が作成した自主映画『無限の瞳』の上映を行っています。1955年、成城生によって製作されたドキュメンタリー映画です。

画像1

 昭和29年(1954年)、成城高校3年生の千葉亮くんが白血病に倒れました。原因は彼が広島を襲った原爆の被害者だからです。当時の生徒会は、「この悲惨な現実を世間に訴えなければならない」という必要性を強く感じ、記録映画の製作を決定しました。

 しかし、この映画の製作中、千葉君は若き18年の生涯に別れを告げました。

 その後、映画は完成し、『無限の瞳』と名づけられ、全国的に大きな反響を得ました。また、ポーランドのワルシャワで行われた世界青年平和友好祭に日本代表作品として出展され、総合第2位・脚本賞を獲得しました。

 そして、彫刻家の西川宗舟氏が、「千葉君の死に対する怒りと原爆の恐ろしさを永遠に忘れないように」と、平和の像を製作してくださいました。この像は今も本校の体育館の前に飾られています。

画像2

画像3

画像4

画像5

 このような経緯もあり、本校では毎年、文化祭にて核廃絶に向けて署名活動を行っています。署名によって、すぐに核兵器がなくなるとは限りません。しかし、日々の生活の中でも戦争から目をそらさず、世界で唯一の被爆国である日本から平和のメッセージを発信することで、1人1人が平和を愛し求める心を持つことが出来るのではないかと思います。

 ・・・ここまでのメッセージは、成城の文化祭でずっとつながれ、語られてきたメッセージです。

 現在、高校2年生である私は、今回、初めて『無限の瞳』をみました。8月になると、ニュースや新聞で原爆のことが多く語られる一方で、実際に被爆した方の体験談が時と共に少なくなってしまっている気がします。平和の尊さを改めて考え直すことができた気がします。

 本校の今年の文化祭のテーマは「ツナグ」です。『無限の瞳』に込められたメッセージを皆様に、そして未来に、つなげられればと思います。

<オンライン文化祭 第1弾PV>

成城中学校・成城高等学校
http://www.seijogakko.ed.jp/
Twitter:https://twitter.com/2020Seijo

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?