⭐︎パート2⭐︎印刷屋さんの印刷物解説です
”修行の始まり”階調再現編
印刷(製版)業界に入って、最初の業務は「モノクロ写真」のスキャンでした。入門というより”修行”
「モノクロの再現なんてチョロい」と思ったのはつかの間だった
モノクロ:1色で対象の写真やイラストなどを黒で表現する
そう、白く見えるところは「白」でインキがのらないところ
で、黒く見えるところは「黒」でインキが全部のっているところ
でも、そんな浅はかな思いは上司の一喝で吹き飛んで‥
で、なにが難しいの?
印刷物の再現領域の狭さに愕然とする‥
そう、印刷物が再現できる濃淡の幅は肉眼の10分の1
さらに、写真の印画紙の濃淡の幅の半分以下ということは印刷屋さんにならないとわからなかったことでした
でも、印刷物って普通に見えてるんじゃないの?
これは、人が目から入った映像を”脳内補正”しているから
そうなんです、「それらしく見せている」のが印刷物だったのです
で、どうやってスキャン&画像処理しているのか?
限られた階調の中で印刷屋さんがやっていることは‥
再現しなくていいところを犠牲に切り捨てている
脇役の調子を潰して”それらしく”見せられるように調子の”オイシイ”とろをとっておくことが印刷屋さんの画像処理の第一歩
です
たとえば、全体の暗い部分がツブれていても”それらしく”見えるものは積極的に”ツブし”て残った階調で見せたいところに割り振るのが印刷屋さんの画像処理です
で、なにが言いたいかというと‥
それをふまえて、印刷物を見てくださいネ
でわでわー
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