金曜にプールで泳ぐのこと
「セイジロウくん、君の家の近くにすごくいいプールがあるんですよ。」
金曜19時、仕事を(無理矢理)切り上げた私は、先輩お薦めのプールがある東京体育館にやってきたのだった。
シャワーを浴びた後の寒さや塩素の匂いが妙に懐かしく、プールにザブンと頭を沈めれば久しぶりに聞く「コポポ」という音。何年振りのプールだろう。10年ぶりくらいかな。
泳ぎながらだと考え事が捗るかと思いきや、意外に鼻と口が忙しく無心になれないことがわかったり、クロールをしたら耳に水が入り「そういやクロール嫌いだったな」と昔を思い出したりした。
低速コースをたっぷりタラタラ泳いだ私は、「これは絶対に痩せる」という確信と「とはいえこれを日課にするのはキツい」という諦めを胸にプールを後にしたのだった。
帰り道。どこかで一杯飲んで帰ろうと思ったが、マンボウによりどこも店が閉まっており(すき家、松屋ですらも)、結局コンビニのパスタを買って食った。うーん、途中までは最高の金曜だったのに全く締まらん。
所要時間10分
頂いたお金でグミを買います。グミを食べると人に優しくなれます。私を優しい人間にしてくれてありがとうございます。