ICOM Kyoto2019 第25回国際博物館会議京都大会に参加しました
ICOMKyoto2019 国際博物館会議(2019/9/1~7)に参加。ミュージアムの新しい定義が議論された(写真は新しい定義。採択は延期)。
私は「人々が立場を超えて未来を自由に考え、語れる場所」であるミュージアムが大好きで仕事をしてきた。
ミュージアムでは、現実から一歩離れ、過去・未来を俯瞰できる。
政治活動を始めた今、その大切さを再確認した。
ICOM Kyoto2019 第25回国際博物館会議京都大会
https://icom-kyoto-2019.org/jp/
■ICOMのセッションでは、新しいミュージアムの定義に前向きな一方、決めるプロセスには、さらに議論が必要と抗議の声があがった。
また、異なる国の現場の人々から、
・「education」
・「permanent」
・「collection」
が入っていない。
などの意見が出されていた。
こういう声を受けての延期だろう。
■美術手帖にミュージアムの新しい定義に関する記事があった。日本語訳も掲載。
定義は、「ミュージアムとはなんぞや」という概念のみならず、各国の博物館法との関連や、各博物館が予算取りをするための根拠にも関わるため、議論が白熱していた。
https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/20458
■また、OECDとICOMが共同で自治体や地域に向けたガイドラインを発表した。「文化こそが、経済、産業を発展させるコアである」とOECDの担当者。
文化事業の評価が、経済・産業の指標でされるのは危険。でも、文化が経済・産業をドライブするという視点は大切。大いに学びたい。
http://www.oecd.org/cfe/leed/oecd-icom-guide.htm
■ICOM会期にあわせて開催されている「Where Culture Meets Nature ~日本文化を育んだ自然〜」(兵庫県立人と自然の博物館 館外企画展)も素晴らしかった。JAPAN COLORをテーマに、自然と文化、そして展示と人への愛溢れるキュレーション。何周も散策したくなる。
https://www.hitohaku.jp/infomation/event/legacy-kyoto2019.html
■ちなみに、京都で開催されたICOMには、政治家の先輩方の祝電もたくさん来ていた。パーティでの挨拶やシンポジウムでのスピーチもあった。
私は現場経験を持つ者として、これからも議論の内容をつかみ、国政とつなぎ、文化に携わる現場の人々を支える政治家になりたい。
ICOM Kyoto 2019会場マップ前にて
提案された新しいミュージアムの定義
新しいミュージアムの定義に関する意見交換ワークショップの様子
ICOMとOECDが発表したガイドラインに関するセッション