偽りの計画達成 Vol.24
房の駅がオープンして約5ヶ月。
決算月である8月をむかえた。
年間売上計画を達成できるか
最終の8月までもつれた。
そして8月31日の閉店時間がやってきた。
計画に対して約13万円足らなかった。
計画達成なんてしなくたって
達成金がもらえないぐらいで罰則もないし
たいして悔しくもない。。。。。。。。
と思っていた。
でも22:00の閉店時間には店を閉めなかった。
あ!当時は房の駅の閉店時間は22:00!
アホだよね?
田んぼのど真ん中で超田舎。
スナックですら22:00閉店だからね!
なのにお土産屋が22:00閉店。
やっぱこの頃狂ってる!笑
(あ でも 今の20:00閉店もまぁまぁ狂ってる❗️)
話は戻りますw
誰も来るはずもないのに
真っ暗な店の駐車場に立って
奇跡がおこるのを待ってた。
そして1日に換算すると
823円の売上が足らなかった。
と気づいた。
なんとかできただろう?
悔しいというよりも自分にあきれた。
今までの人生もこうやって
自分自身の努力や意識が足らなくて
結果が出せない自分にあきれてきた。
「もうちょっとやっとけば良かった」
っていつも思ってたんじゃん。
23:00になっても店を閉めなかった。
意地というか納得感というか
なんかいろいろな感情があって
店を閉めることができなかった。
そして家に戻って13万円のお金を持ちだし
自分で買い物をした。
次の月の家賃の支払いとか
生活費なんてどうでも良かった。
得意の必殺、自腹攻撃だ‼️
そして計画を達成した。
ズルをして達成した悔しさは
まっすぐな自分にとっては
想像以上にきつかった。
1日823円。
詰めが甘いってまさにこのことだった。
この年、房の駅の1号店 新生房の駅は
偽りの計画達成をした。
後日、みんなの前でもらった兄からの
「計画達成表彰」は耐え難い屈辱的な
表彰になった。
兄はそんなことを知る由もなく
キリッとした顔で「良くやった!さすが駅長!」
みたいな顔をしていた。
いやいや!そんなキリっとした感じじゃないから!
結構、ダークな計画達成だから!
まぁ知らないとこうなるよね?
と思っていたのはココだけの話🤫
怒ってくれる人はもうどこにもいない。
でも怒られることよりも
自分で気づいてしまった方がよっぽども
キツイ。
そして2度と詰めが甘いと
「自分自身」に言わせないと誓った。
その誓いから「FUSA魂」という言葉が
生まれた。
今のユニフォームからは消えたけど
昔の房の駅のユニフォームの胸に
「FUSA魂」と書かれていた理由だ。
そして1つ決めたことがあった。
この日を境に店の前まで来てくれたお客様はたとえ
オープン前、閉店後、営業時間外でも敷地内に自分やスタッフがいるなら全てのお客様に対応すると決めた。当たり前のことだけど意外とどこの店舗もオープン前にお客様が待っていてもカギをしめて待たせることをする。閉店時 、お客様がいるのに目の前で鍵を閉めるお店だってある。大きな会社だったり、予約制ならそれでも良いのかもしれない。でも自分たちはそんな偉くないし、もったいぶる理由もない。お客様に来てもらうために商いをしているのだから。
当たり前のことだけど
まずはこの難しい当たり前のことを
当たり前にできるようにならなきゃ!と
心底おもった。
『諏訪聖二、黒字独学』
第3条 お客様がみえてるならカギをかけるな。そしてそれを社風にせよ。
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823円という売上がほしいからではない。
そこまで詰めるから「想いが細部に宿る」。
父が小さい頃から
背中で教えてくれていた「商い」が
なんたるかがみえはじめた瞬間だった。
教科書にはない赤字店舗を黒字化する10か条
『諏訪聖二、黒字独学』Vol.21-Vol.30(全10話)
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