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私を構成する9枚のCD



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自分を構成するCDという事で、奇を衒わないでセレクトしたCD達です。全て今現在も所有しているCDで構成しています。右上からS字を描く様に紹介したいと思います。


Pale Saints / The Comforts Of Madness


イギリスのバンド、ペイル・セインツの狂気のやすらぎ(1stアルバム)。シューゲイザーという音楽シーンを聴いていくと知ることになるであろうバンドの名盤なのだけど、シューゲイザーというシーンを知ったのは僕は実はこのペイル・セインツからで、2000年の年末ぐらいにいつもの様にスペースシャワーTVを見ていたら、21世紀に残したいアルバムを色んなバンドのメンバーが紹介すると言う企画をやっていて、ナンバーガールのアヒトイナザワ氏がこのアルバムを紹介してたのが切っ掛けでシューゲイザーを知ることになった。後にシューゲイザーのアルバムを山程聴いたけれど、このアルバムと出会わなければマイブラもコクトーツインズも知らなかっただろうと思うと感慨深い。余談ですが僕が地球上で最も好きな音楽レーベルは4ADです。


Ghost / Snuffbox Immanence


海外での評価も高い日本人によるバンド。5作目のアルバム。このアルバムは非常によく聴いた盤で、神秘的な美しさを秘めたアルバムだと思う。中でも3曲目のSoma、7曲目Tempera Tune、8曲目Fukeigaが特に好き。只管に美しく、幽玄な音世界が広がっている。メンバーである馬頭將噐氏とエスパーズというアメリカのインディーフォークバンドのメンバーのヘレナ・エスプヴァル氏とのコラボ企画もとても素晴らしかった。


あぶらだこ / あぶらだこ(通称亀盤)


あぶらだこの3rdアルバム。あぶらだこを知ったのは、極東最前線というイースタンユース主催のライブイベントをスペースシャワーTVで見た時。横隔膜節という曲の演奏を聴いてとても衝撃を受けたのを今でも覚えている。その後何年かして、トンネルのジャケットの通称穴盤と呼ばれるアルバムが発売された時に購入してみたら、どっぷりハマってしまい全てのアルバムを集めてしまう程ハマってしまった。彼らの音楽には日本人ならではの美意識を感じてしまう。そんなあぶらだこの中で個人的に一番好きなアルバムがこの亀盤で、なんと言っても和泉明夫氏のギターワークが秀逸で…という話を書いていくと長くなるのでこの辺で。


Six Organs Of Admittance / Dust & Chimes


アメリカはカルフォルニアのBen Chasneyという方のソロプロジェクト、シックス・オルガンズ・オブ・アドミッタンスの3rdアルバム。このアルバムを購入したのと同時期に、John FaheyやRobbie Bashoなども聴いていたけれど、彼らのフォロワーと呼ばれるこの方のアルバムの方が自分的には凄くしっくりきて、ダークさというか独特な不穏な空気が漂っていて聴いていると気分が沈んでくるのだけど、何故か繰り返し聴きたくなる魅力に引き寄せられるアルバム。


Labradford / Mi Media Naranja


ポストロックを聴きあさっていた時に見つけたアーティストで、ポストロックやエクスペリメンタルミュージック、ドローン等の数々の作品をリリースしていたアメリカはシカゴのインディーレーベルKrankyから、確か第一号のアルバムをリリースしたバンド。このアルバムは彼らの4作目の作品で、個人的には深夜に誰もいない樹海を彷徨っているイメージ。このジャケの通り漆黒の闇が続いていく様な、それでいて美しい音が散りばめられた至高の名作。


Zazen Boys / Zazen Boys(st)


ナンバーガールの2002年解散後にナンバーガールのフロントマンである向井秀徳氏、ナンバーガールのドラマーのアヒトイナザワ氏、日向秀和氏、吉兼聰氏というメンバー構成で結成され、録音されたザゼンボーイズの1stアルバム。僕はナンバーガールのライブを一度も体験した事がないけれど、ザゼンのライブは3回ほど見に行って体験した。演奏能力の高さ、日本人としてのロック(音楽)を追求する姿勢と生み出される音楽の独創性、音楽への並々ならぬ情熱を感じてライブへ行く度に圧倒される。


Hazel English / Just Give In/Never Going Home


アメリカのSSW、ヘイゼル・イングリッシュのEP2枚をまとめたCD。割と最近のアーティストで、It’s Not Realという曲がYouTubeで公開された時にサラッとしてるけれどかなり良い曲だと感じて、それ以来音源がリリースされるのをずっと待っていて、2年くらい待ったかな…。ようやくリリースされたのがこのCDだったと記憶している。リアルエステイトとか、メモリーハウス、ユミ・ゾウマを同時並行で聴いていて、それぞれの個性があるけれど近い雰囲気を感じて。どこか80年代のイギリスのバンドの空気感を持ったアメリカのアーティストという印象。当時のイギリスのバンドで言えば具体的にはスミスとかザ・サンデイズとかの雰囲気。


Very Secretary / Standing In The Shade


これはエモを聴き漁ってた時に知ったバンド。でも今聴くとかなりフォーキーなバンドだなーという印象。これは確か2ndアルバムで1stも僕は所有している。1stもとても良いのだけれど、完成度で言ったらこちらの方が初期衝動的な荒削りな部分が無くなっていて聴きやすい。2曲目のThis Lovesickという曲は甘いスイーツを堪能するかの様な味わい深い曲で、2曲目ばかり聴いていた。このアルバムはApple Musicでも確認できたので多分他のサブスクでも聴けます。CDは入手困難。


具島直子 / Magic Wave


蛍光灯の光が反射してしまいましたが、SSW具島直子氏のベストアルバム。近年のシティポップ発掘ブームで知った中で最も好きなアーティスト。ずっと聴いていられるし声も素敵で、魅力しか感じない。どの曲も良いが、Candyという曲で具島さんを知ったので誰かに勧めるならCandyを聴いてみて!と教えると思う。

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ざっと紹介しましたが、これらの作品意外にも沢山の思い入れがあるCDがありますしそれぞれのCDが自分を構成していると思いますが、今回はこの様なセレクトにしてみました。


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