セレブ天国モナコで考える「新しい資本主義」
100年前までは岩山だらけで何もない土地だったのに、今では世界で知られるている観光国があります。フランスの地中海に面したマントンマントンの間に位置するモナコ公国です。お馴染み007映画『ゴールデンアイ』(1995年)の舞台になったことでも有名です。
人口約3万9000人、国土は日本の皇居の2倍ほどしかありませんが、立派な立件君主制の独立国です。”欧州の高級社交場”としてモナコを世界的に有名にしたのは、なんといっても前大公レニエ3世とハリウッド女優のグレース・ケリーの結婚でした。
1959年、私がまだ9歳のときでしたが、王女となったグレース・ケリーの美貌には度肝を抜かれた記憶があります。以前に妻から一枚の写真がとどいたことがあります。撮影場所はモナコ公国モンテカルロでした。英国へバレエ留学していた娘がモナコのバレエ団で研修を受けていた頃です。妻もちゃっかり便乗していたのです。
モナコはゼレブなお金持ちが住んでいることでも知られています。いやむしろお金持ちになった人達が住みやすい国と行った方がいいでしょう。ホテル代も食事も高くて妻も娘も目を白黒させていました。
しかし、住民になると突然安くなるものがあります。
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