静岡県医師会報に当科の教育の取り組みに関する記事を掲載して頂きました

新年度になり，当科も新たな専攻医，研修医を迎えた新体制で動き始めています．

そんな中，浜松医科大学地域家庭医療学講座の井上真智子先生よりご紹介頂き、静岡県医師会報の「屋根瓦塾 in Shizuoka」のコーナーに当科での実践と教育について紹介した記事を掲載して頂きました。

記事の中では，当院のような急性期高次医療機関で総合診療医がどのような役割を担っているか，症例をベースに紹介した後，当科での教育についてもご紹介しました．

学生から初期研修医，専攻医，診療看護師，専門医取得後の上級医まで各段階のニーズに応じた教育を提供，実践する中で，各段階に異なる年次の学習者が在籍する強みを生かして，全員が学習者であるのみならず教育者にもなる屋根瓦式教育，ピア・ラーニングの体制を構築しています．

入院診療ではチーム体制で患者さんの診療にあたっており，ベッドサイドで自然と屋根瓦式の教育が実践される仕組みになっています．外来診療においても研修医や専攻医には担当上級医がついて診療と並行してリアルタイムにフィードバックを行っています．

高齢の方の多疾患併存や未分化な医学的問題といった生物学的問題の複雑さのみならず，心理社会的な複雑さが重なる患者さんもいらっしゃり，研修医や専攻医が頭を悩ませる事例もありますが，主治医として患者さんを診る経験を通じて総合診療の視点を身に着けてもらえるように指導をしています．

今後も医師会の先生方のお力を借りながら，当院での総合診療の実践および今後の地域医療を担う若手医師や学生の教育を行っていきます！