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初詣の作法とおすすめ
歳旦祭も終わり、境内は初詣での老若男女の氏子崇敬者の皆さんでにぎわっています。
時折、正月祈祷の祝詞の声が漏れ伝わってきて、静けさの中にも新しい年の息吹が感じられます。
みなさま明けましておめでとうございます。
初詣をする前に、必ず神社のお水舎で手と口をお清めしてください。罪、穢れ、汚れ、厄を祓ってからでないと、それらを新しい年に持ち込むことになります。
くれぐれもお気をつけください。事前に神社にお清めの水が無いことがお分かりでしたら、ご自宅の水道で手と口をすすいでお出かけください。
お清めをせず、鳥居の前で一礼もせずに、賽銭箱の前に立ち、あれやこれや願い事を並べてませんか。
他の方が賽銭と共に投げ捨てた罪、穢(けがれ)、汚れ、厄の幾つかを身にまとってしまいます。
そこで、正月の神社に茅の輪(ちのわ)がある理由がわかるのです。前日の大祓の神事でくぐった茅の輪があるはずです。
茅の輪は茅と竹で作られています。
茅は水を浄化し、竹は殺菌作用があります。
古来より我々の祖先は、茅で人体の生命の基盤の水を、竹で身体の抵抗力を補い、触れるものを浄化する作用を熟知していました。
まず参拝の前に、手水を使う。
紙で作られた人形(ひとがた)を求めて、全身を撫でるか、身体の悪い所を撫でて清める。
この人形(ひとがた)を内向きに折込み不浄を封じ込める。または息を3度吹きかけ丸める。
それを持ったまま、茅の輪を左へ・右へ・左へと3回くぐります。
折ったり、丸めたりした人形(ひとがた)は納札所へ入れてください。
その後ご神前へ進み、初詣、初祈願を行います。人形が無いときは、ティシュを長方形に折って人の形を造ってください。それでもいいと思います。
人形(ひとがた)に、貴方の不浄や、つもり積もった心身の穢(けがれ)を封じ込めて、茅の輪で一切の災厄を消滅させて、清浄な心身で参拝して神様のご利益を授かる。これが除災招福の形です。
私たちは、日常生活の中で知らず知らずに、何かを背負い込んでおります。それらを引きずっていたのでは、せっかくの幸運も逃げていってしまいます。
事業の発展を期する方、資格試験などの受験の方、健康不安の方、心身不安の方、恋愛運向上の方など、この形を採られる事をお勧めします。
みなさま、今年を良い年に致しましょう。