鳥居のくぐり方
神気浴に神社を訪れても うんともすんとも何も感じないと言われる方がおります
よくお話を伺いますと どうやらお作法に問題があるようです
手水はご存じの方が多いのですが 案外鳥居のくぐり方をご存じない方が多いのです
鳥居は神社の神域の入り口を示す門です 最初にあるもっとも大きい鳥居は神域全体の入口として 参道入口に設けられ「一の鳥居」と呼ばれます 更に本殿に近づき 聖性が高まる段階ごとに「二の鳥居」「三の鳥居」と設けられるものなのです
皆さんも他家を訪れたときに 玄関口で「ごめん下さい」と言って案内を請うているはずです
鳥居をすたすたとくぐるのは ことわりもなくずかずかと人の家に上がり込むのに等しいおこないなのです
鳥居にはその神社の眷属霊が まるで受付をする如く我々を出迎えてくれています
従って その神界の入口で「何処に住める誰それ 日々のお守りご苦労様です」 自己紹介と共にご挨拶してもおかしくない所です 本来なら「祓い給い 清め給へ」とも言うべきでしょう
心の中でつぶやくだけで結構です とっさに言えなければ 深く一礼をするだけでも通じるはずです 最低の礼儀です
鳥居を通過するとき 邪霊など浮遊霊が憑いていれば落としてくれるのです その一方で黙って通り過ぎれば貴方の守護霊はそこで足止めされてしまいます 貴方一人が素のままで神域に入って出てきてもなんの浄化もされないというわけです 神気浴の後のあの清々しさは望むべくもありません
わたしがこう申し上げられるのも体験からです
ゆうに300メートルはあろうかという参道をお持ちのお宮さんがあります あるとき 急いでることもありまして時間をはしょって お社のすぐの横手に出る近道をして お社の前で一礼をしてから参拝をいたしましたが なんの啓示も頂けずに帰ってまいりました 次の機会のときはこの長い参道を一の鳥居からくぐり 一歩一歩と歩く内にいろいろな啓示を頂き 社頭に立ったときは既に頭の中に一杯になっておりました ただ黙ってお礼を述べそのまま戻ってきたことがあります
鳥居くぐりの礼儀は 大きな力を示してくれるのです 神気浴の第一歩です